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「現状分析と対抗戦略」討論欄

破綻している日本共産党綱領(2)

2005/10/24 やすし 50代 自営業

 私の長男は、5年前に北京の大学に入学し昨年卒業しました。現在北京で通訳 の仕事をしております。それで、中国の現状については多少知っているつもりです。
 今中国では、資本主義真っ只中という感じで人々は拝金主義になっています。もと もと中国では賄賂が当たり前という社会です。その上一党独裁で、情報公開もされな いで法律も勝手にくるくる変わったりします。公害もひどく住民との大きな衝突があっ ても報道されません。権力の側にとって都合の悪いことは隠蔽されます。官僚の不正 は日本の比ではありません。また、公安・警察自体がマフィア(日本のヤクザ)みた いなことを平気でしています。日本共産党がもし中国に存在したら、不正の追及で大 忙しになるでしょう。
 長男が大学在学中に、ハノイ大学を卒業して、中国の息子と同じ大学に留学してき たベトナム人のクラスメートからベトナムの事を聞くと、中国と同じような問題がベ トナムにもあるそうです。

 ところが、日本共産党綱領によれば、そういう中国やベトナムが社会主義を目指し ている国々にあたると言うことです。全く理解しがたいことなので、この前の綱領改 正時その根拠を共産党に聞いてみましたが、その根拠を何一つ明示しないで〔ふたた び科学の目を語る〕という本を読めといわれました。
 そして、その本を読みましたが、その根拠は何も示されていませんでした。中国で は社会主義の初級段階を卒業するのに百年かかる見通しだとか、北京の中関村にある ハイテク企業の設立に、科学院や北京大学や清華大学が絡んでいるので注目している とか、そういう内容でなんら根拠は示されてなく、共産党(実質不破氏)がそういう 判断をしているというだけでした。その根拠が聞きたいのに!
 共産党(実質不破氏)がそういう背景には、以前社会主義国が世界の人口でも面積 でも三分の一以上を占めていると長い間言ってきたが、今はとてもそのように言えな くなって、負け惜しみで、控えめに中国やベトナムを持ち出しているという感じがし ます。

 現在先進国といわれる国々は、帝国主義の経験を経て不完全ながらも市場経済を民 主的にコントロールして資本主義の崩壊を防ぎ、社会保障制度など社会主義的要素を 多く取り入れています。
 社会主義の看板の国々より、日本やヨーロッパ諸国特に北欧の国々のほうがよっぽ ど社会主義に近づいていると私は思います。皆さんのお考えはいかがでしょうか?