反独占反米帝の人民民主主義革命は実現するのか? そもそもこの綱領が61年に標榜されてより44年になるが、革命は未だに実現していない。科学的社会主義が、実践と歴史によって証明されるものであるならば、44年間実現しなかった綱領は、実践と歴史により反証されたと言えないか? それとも、100年経てば証明されるとでも言うのであろうか?
10年一昔と言うが、44年とは半世紀近い。その間、世界も大きく変動した。最大の出来事は、冷戦の終結、ソ連・東欧圏の崩壊であろう。「反米帝」革命の日本での実現の可能性は、厳然と存在していたソ連を中心とする社会主義勢力、各国の共産党および民主勢力との連携と戦線構築の中にあったはずである。今や、国際共産主義運動と連携した「反米帝」革命の実現性は全く無なっている。世界的には、「反米帝」闘争の主役は、共産主義からイスラムを中心とした宗教、民族主義に取って代わられた。
日本国内では、小選挙区制阻止、消費税導入阻止と言う歴史のターニングポイントとなる重要な闘争にいとも簡単に敗れ、今、憲法改正を目前としながら、大衆運動一つ組織出来ず、敗走に敗走を重ねている。国内でも、泡沫政党に凋落したばかりか、各政党、政治勢力の中で孤立を深めており、反独占の人民戦線など100年経っても出来そうに無い状況だ。
何が間違っていたのか? 「綱領」が正しかったとすれば、この現実は、党中央の指導と戦術に責を帰さねばならないが....。
「綱領」自体が間違っていた、もしくは、何時の間にか陳腐化していたことに心ある党員諸君は気づくべきだろう。
共産主義の旗を降ろす時が来た。日本共産党の良き伝統は引き継ぎつつ、新左翼政党に生まれ代わる時だ。
今や空虚な響きしかもたない「革命」の旗は降ろそう!
現実的な目標をしっかりと綱領に掲げ、真に人民の代表として、憲法改悪を現実に阻止出来る力を持った政党に生まれ代わるのだ!