原 仙作さんが党中央への貴重な公開質問状を提起しよ うとしておられます。また、複数のサイト読者諸賢がそれへの 強い賛同の意を表しているようです。原さんの選挙結果分析は 、ぼくなどが今さら指摘するまでもなく、一頭地を抜いていま す。というより抜きん出ていますよね。とても党外の方とは思 えないほど秀逸ですし新たなプロブレマティーク(問題関心) を喚起された読者もいるのではないかと推測します。ともあれ 興味深い論点を多々孕んでいることは確実でしょう。ぼくも党 支持者の末席として、この動きに基本的に賛成のスタンスでい ます。中には “総論賛成、しかし各論反対” の方ももちろん いらっしゃるかもしれませんが、党内民主化などなどをめざす 上で強力でインテリジェンスな橋頭堡にエールを送りたいもの です。
過去数回の総選挙の結果にもかかわらず、中央指導部が交代 しない現状については、かねてから、党員・党支持者のみなら ず民青内良識派の間でも(表面化しない形ではあるものの、) 疑問があがっています。
つきあいのある某青年(党員)は、「5中総も終ったという
のにいまだに『党大会事前討論集』が地区に届かない。今回は
発行しないのか、やり方を変えたのか、何ら説明がなされてい
ない」「日頃からマトモな討議の場なんか持ちたがらないし、
要求しても『伝えとくから』と聞き置くだけだ」「同世代の代
議員なんか、みなイエスマン。理論問題で話し掛けてもチンプ
ンカンプンのヤツもいる、勉強してないからお話にならないん
だ。そもそも人選自体が間違ってるんだよ」などと苛立ちを隠
しません。
別の青年女性(党員)も、「こんな実態ではアカウンタビリ
ティー(説明責任)も、フレンドリーも虚しく響くだけよね!
」「いっそ、党専従を一般公募にしたほうがいいんじゃないか
な? 異種交配は将来的な党中間幹部育成に必ずプラスに作用
するはずだわ。少なくともタブーはなくなると思うわ」と建設
的な異論を口にする状態です。
空気の澱んだ知的密室状態に党員を閉じ込めておくことは、 彼らの知性とエネルギーをドブに捨てることと同じです。青年 層が党員拡大運動に及び腰だったり、不愉快な表情をみせるの は、なぜなのかにつき、党中央は考えてもその真因に気がつく ことなど有り得ないと思います。
タブーあるところ、デモクラシーは有り得ない
科学的真理の審問官よりも、社会的弱者の護民官あれかし
(後者は、ある年配の良識派の党員が語っていた記憶がありま す。尤も、原著者は1990年代半ばに不当に党を追われた大 学人だとの話でしたが・・・。)
また、具体的な地域名などは言えないものの、複数の青年党 員を除名に追い込もうと画策する “反党分子狩り” がいまだ に根強くくすぶり続けてもいるそうです。精度の高い、複数の 見聞情報では、除名ターゲットとされている党員(複数人)と いうのは、いずれも党忠誠心の強い精力的な青年です。これは 、彼らを長年知る○○地域の民青同盟員であれば、異口同音に 認めるところです。ぼくのような党外者が接触してみても、彼 が反党分子だとはとても見えません。いずれにしろ、彼が“分 派的冤罪”で査問に呼び出されることについては、うちらは全 員が反対のスタンスです。万一、査問が強行されれば党機関の 人権感覚はまた評価を下げることにしかならないと思います。