原さん、長文のお返事をありがとうございます。
近日中の「活憲論」についての考察を楽しみにしています。
今回は端的に述べます。
いまの日本の現状が80年代までと大きく異なる国民意識と国会議席の状態であるから、原さんがおっしゃるような対応策が必要という意味は、理解しているつもりです。
こういう視点についてはどう思いますか。
かつて日本は戦争放棄をうたった憲法をもっているから、イラクや中東の人々は日本を好意的に見ていた。ところが、戦争放棄どころか海外にどしどし自衛隊がでてくる。外国人の目は、しだいに不信感や疑惑に変わってくる。国内では、もはや以前の護憲論では通用しないかも知れない。けれども、その初志に自信をもって大衆運動や政治運動の中で、ただのドグマとしてではなく、平和憲法をより生き生きと語り合い伝え合い運動化することで、広く海外にも国内でも憲法第九条を活性化しあうことは、かなり重要な政治的力学が働くのではないか。国内で弾圧とマスコミ・ジャーナリズムにより護憲論がはやらなくなっていても、それを押し返すような勢いで護憲を少数派でも語り運動すべきではないか。そのこと自体が、外国のマスコミや国際世論にも訴える力となるのではないか。
以上の視点です。
「統一と協同の論理」、ないし円卓形式の統一戦線についてはいずれまた考えを記しますので、そのときはご教示ください。