党都議の交通違反もみ消し疑惑がほぼ事実だったことが判明し、その不祥事に関わった責任を過去のみならず大きく問わなければならないでしょう。そうでなければ今度の総選挙、来年の都議選でいくら党の清潔性を訴えても、有権者に疑念が残るに違いありません。
私がここで意見したいことは、この交通違反もみ消し事件があった80年代に党に関わっていなかった世代がこの不祥事をきちんと追及すべきだということです。特に党の指導を受ける民青同盟は今回のことについてしっかりとした抗議をすべきでしょう。関係団体だから甘くするのではなく、敵対団体に対してと同様、いやもっと厳しく抗議すべきではないでしょうか。この疑惑に関わった都議が現職議員にいるかもしれない状況、疑惑が指摘されなかったら処分がされなかったということもあわせて考えるべきです。
最近「赤旗」紙上でもかえるネットが強調されていますが、民青同盟の限界を象徴する現象だともみることができると思います。同盟という名称をつかう団体への若者の距離感、名前を変えることができない民青同盟。日本共産党への期待はあるものの、民青同盟への抵抗もあるという若者も多いわけです。それが「かえるネット」となったとき、ある程度の広範な層が集まってくるということだと私は分析しています。まあ、名前だけでなく体質的なこともあるでしょうが。
かえるネット現象が全国的な広がりを見せる一方で、民青同盟が本当に必要なのか現状でいいのかなど、発展的に見直す議論が聞こえてこないことにこそ、若い世代の革新運動の減退、民青同盟の限界があるように思えてならないのです。総選挙を間近にして、かえるネットの隆盛と民青同盟の減退は今後さらに顕著になるでしょう。
いずれにしても、今回の党都議の交通違反もみ消し事件に抗議文や意見書ひとつ出せないような組織では若い世代の代弁はできないということだけははっきりしていると確信していますが。民青同盟がそれもできない組織だとしたら日本共産党の下請け機関でしかないということになるでしょう。しがらみのないはずのかえるネットの会員もきちんと指摘すべきでしょう。
ぜひ反論をいただきたい。日本共産党に期待するために。