共産党や民青では科学的社会主義について学習すると、入党の時などに説明があったのですが、どのようにして学習するのか疑問を感じています。
はじめは「指定文献や綱領を読んでください。」といわれて読んだのです。綱領はよくわかったのですが、指定文献の方はさっぱりでした。読んだとき、足し算を理解していないのにかけ算を教えられたような感じでした。これはだめだ、と思い入門書を読むことにしました。入門書はわかりやすい言葉で書いてあったのですが「なぜそうなるのかはよくわからないが、とにかくそうなるんだ。」ぐらいにしかなりませんでした。不破さんの著作も読んでみたんですが、基本的に読むときの注意という意味合いが大きいと感じました。
私が知りたいのは内容なんですが、どうやら哲学、経済学、空想的社会主義、自然科学を自分のものにしてからでないと本当に理解することはできないように思います。しかし、マルクスやエンゲルス、レーニンといった人以外の古典は指定文献にあげられてげられていません。私は系統的な学習の必要があると思います。哲学に関していえば、ギリシャ時代の哲学者からフランス革命前後の哲学者の文献も非常に重要だと思います。経済学では、アダム・スミスやリカード、それにサン・シモンやオーエンについても詳しく叙述した文献が必要だと思います。マルクスやエンゲルス以前の哲学や経済学は彼らの理論の基礎の部分になるものです。しかし、共産党員や民青の方でこれらを学習した上で科学的社会主義を自分で理解している人は少ないように感じています。私の方法は、遠回りのように思えるかも知れませんが、私は一番確実で近道であると思います。科学的社会主義は、自然科学と社会科学の成果を常に取り入れ進歩しなければならないと思います。そのことを考えると、共産党員や民青同盟員の学習のあり方というのは、非常に重要であると思います。科学的社会主義の学習の仕方をもっと系統的にできる方法に改善する必要があると思います。