おっしゃるように、「系統的」な学習は大事です。党や民青に、学習プログラムは一定ありますが、改善される余地はあると思います。独習も含めて、もっと積極的な援助が必要でしょう。特に若い世代、学生への学習の援助は、徹底的に強化すべきです。世間でのマルクス離れが久しい現在、学生党員のマルクス離れも進んでいると思います。日本のマルクス研究は、厚みのあるものですから、これを途絶えさせず、受け継ぎ発展させることは大事です。その点で、私は危機感を覚えます。現在の学生、青年がおかれているイデオロギー状況を踏まえて、現実とかみあった形での入門書をつくって欲しいと思います。知識人党員の方には、是非期待したいものです。
科学的社会主義の源泉、理論形成について、勉強するのはおおいにやるべきです。マルクス達の執筆した古典への理解をすすめるものですからね。ただ、科学的社会主義の学説理解については、この学説の各分野ごとの入門書をいくつか読めば、おおわくの理解は得られると思います。その上で、問題関心を明確にして、マルクス達の学説の源泉なり源流をたどるのがいいのではと思います。
科学的社会主義の学説を大枠で理解するための入門書と、さらに突っ込んだ文献の紹介など、この点での手引きも学生分野には必要でしょう。ただ、古典以外は党の公認の所説という印象を与えるので、党関係以外の文献については、党が公式に紹介するのは避けているのでしょうね。
それが現状であるなら、各学生支部や民青班ごとに非公式な独習文献リストを作成したらどうかと思います。自分たちの読んだもの、それに加えて理論水準の高い専従、知識人党員の意見を聞いたりすればできます。現状では自分たちでやるしかないようですね。