一、ファシズムおよび軍国主義からの世界解放のための連合国軍隊の日本進駐によって、日本における民主主義革命の端緒が開かれたことに対してわれわれは深甚の感謝の意を表する。
二、米英および連合諸国の平和政策に対してはわれれは積極的にこれを支持する。
三、われわれの目標は天皇制を打倒して、人民の総意に基づく人民共和政府の樹立にある。永い間の封建的イデオロギーに基づく暴悪な軍事警察的圧制、人民を家畜以下に取扱う残虐な政治、殴打、拷問、牢獄、虐殺を伴う植民地的搾取こそ軍国主義的侵略に伴う暴虐、そして世界天皇への妄想と内的に緊密に結合せるものであって、これこそ実に天皇制の本質である。彼らの自家広告的文句は却って彼らの欺瞞性を暴露せるものである。
かかる天皇制、即ち天皇とその宮廷、軍事・行政官僚、貴族、寄生的土地所有者および独占資本家の結合体を根底的に一掃することなしには、人民は民主主義的に解放せられず、世界平和は確立せらるるものではない。即ちポツダム宣言は遂行せられるものではない。
四、飢えと寒さと家なき死線への窮迫状態はかかる悪虐な天皇制を維持して軍国主義の復活に備えることに熱中する天皇の宮廷、軍事行政官僚と独占資本との結合による現政府によっては、いささかも改善せられることなきのみか、現に刻々悪化しつつある。軍国主義と警察政治の一掃は日本民族の死滅からの解放と世界平和の確立の前提条件である。この任務は人民政府によってのみ遂行せられる。
五、寄生的土地ならびに山林原野を主とする遊休土地の無償没収とその農民への無償分配、労働組合の自由、団体交渉権の確立、失業保険、八時間労働制を含む労働者、勤務者の生活改善、信教の自由、軍閥官僚と独占資本のための統制の排除と労働者、農民、勤務者その他の抑圧された一切の人民のための統制、一八歳以上の男女の選挙権による国民議会の建設、刑法中の皇室に対する罪、治安維持法、治安警察法等悪虐法の撤廃なしには刻下の急務は遂行せられず、ポツダム宣言による民主主義の樹立と完成も世界平和の確立も水泡に帰するであろう。
六、かかる任務は封建的圧制の下に天皇制の権力と妥協しつづけて発展したエセ自由主義、エセ社会主義である天皇制支持者達の指導によっては果たされるものではない。彼らは天皇制と共に欺瞞を自己保存の武器としたために人民大衆の信頼を失っている。また国際的にも信頼せらるべき何等の実績をも有せぬ。
七、今ここに釈放された真に民主主義的なわれわれ政治犯人こそこの重大任務を人民大衆と共に負う特異の存在である。われわれはこの目標を共にする一切の団体および勢力と統一戦線を作り、人民共和政府もまたかかる基盤の上に樹立されるであろう。
われわれは何ら報いらるることを期待することなく献身をもって、この責任を果たすことに邁進するであろう。