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党員用討論欄

20日の滝川様、とんび様、ありがとう

2006/05/22 人文学徒

 5月20日同じ日に、党員欄で滝川さんが、一般欄でとんびさんが「平和共同候補・平和共同リスト」のニュースをお知らせ下さっている。早速とんびさんの投稿で示された呼びかけサイトに行ってみたが、「このメンバーでは、日本共産党が構えてしまうわけだ」と驚いたもの。呼びかけ人180名、賛同者261人の名簿の中には、過去に共産党系、社会党系と言われた学者、文化人その他が続々と名を連ねている。僕の独断と偏見で少しあげてみよう。
 天木直人、池住義憲、五十嵐仁、大橋巨泉、奥平康弘、加藤哲郎、川田悦子、川上徹、北川隆吉、北村実、小中陽太郎、後藤道夫、斉藤貴男、佐高信、佐藤和夫、椎名誠、田口富久治、なだいなだ、長谷川きよし、平山知子、堀尾輝久、武者小路公秀、毛利子来、湯川れい子、横井久美子。ことの性質上、法学者、弁護士さんの参加が非常に多いのも特長だ。

 呼びかけ文には、07年の参院選に向けて数年前から、沖縄で実現・当選した(民主党、社会民主党、日本共産党、沖縄社会大衆党の)統一候補糸数慶子さんの方式に習って、「平和への有権者(同盟)」として踏み出してきたことがうたわれている。しかも憲法改定に危機感を持ちつつ、こんな周到振りである。

「これまでの統一候補擁立の呼びかけは、政党が選挙態勢を整えた後や選挙直前になって行われた場合が多くて実効性が少なく、政党を動かすほどの勢いを作り出せませんでした。(中略)そこで、選挙直前にならない内に、早くから粘り強い呼びかけと行動を行うことが重要です」

 この動きに対して日本共産党は現在の所、「難点」をあげつらって事実上不参加を表明している。折から自党指導部(不破哲三氏)のこの上ない不手際も関わって生まれた「筆坂問題」が党員の活気を著しく殺いでいるわけだが、そんな状況にありながらもなお「党の主体性こそ」というセクト主義を通すつもりらしい。基礎票の4分の1もが逃げ出しているという自らの方針の欠陥には無反省なままに、憲法改悪寸前のこの現在に於いてなのだ。
 上記呼びかけ人の一人、政治学者・田口富久治氏が数十年前に指摘した通り、民主集中制の下では指導部の力は決して向上していかない。筆坂秀世氏の「日本共産党」を読んだ僕の最大の読後感がそれだった。「お山の大将」の指導部が今、「他流試合」を重ねて統一戦線の力を付けることなくしては、高齢化、じり貧、解党の道を歩まざるをえないだろうと考えている。
 また、こういう運動に誠心誠意努めてこそ、「セクト」、「党のご都合主義」、「引き回し」の汚名も濯げようというもので、党員、地方議員などからも本当の元気が出るのではないだろうか。
 過ちは一刻も早く改める方が良い。