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党員用討論欄

長壁さんへ、ウソや歪曲に立脚しない誠実で具体的な議論を

2006/07/2 澄空

 今回の議論は、長壁さんが「戦争抑止の具体的な議論」を始めるための前提となるものだと考えます。

 最初に本題とは関係のないことについてお答えしておきます。私は、「マルかバツかと詰め寄」っているのでもなければ、謝罪を要求しているのでもありません。ただ、発言の誤りを指摘し、考える材料としての資料のページも示し、それをどう考えるのかはっきりしてほしいと言っているだけのことです。そこで長壁さんがどう考えるのか、自分の発言にどう責任を持つのか、それはご自身の問題でしょう。

 さて、本題に入りましょう。

>「飛行機に突入したテロリスト全員が生きていたということ」と、カッコつきで一事例として、「曖昧に」いうべきでした。・・・(中略)・・・テロリストが生きてるということは、当然、飛行機に乗っていなかったということになります。偽名ということにもなります。いろんな場合がありえるということにほかなりません。

 これは、はっきり言うか「曖昧に」言うかの問題ではありません
 また、「飛行機で突入したテロリスト」が「当然、飛行機に乗っていなかった」――日本語として通じていません。“当然、偽名を使っていた”と言うべきでしょう。それ以外にありえません。テロリストは遺体としてペンタゴンからみつかり身元不明とされていることはすでに述べました。
 さらにここであなたは、私が最初に投稿で指摘したことを認めました。「いろんな場合がありえる」、つまり、ワシントンによる自作自演ということもありえると言いたいわけでしょう?
 なぜ、きくち氏やそれに同調するあなたのような人が、調べれば誰にでもわかる公式発表をねじまげて、「飛行機で突入したテロリスト全員が生きていた」といういかにも奇妙な日本語としても通じない、あたかもテロリストが不死身であるかのような言い方をするのでしょうか?

 それが陰謀論者のやり方だからです。
 そもそも陰謀論とは、“公式発表を信用しない”論であるがゆえに、公式発表が事実であろうがなかろうが、それを否定します。したがって、陰謀論者は、事実を事実でないと偽ったり歪曲してみせることが多くなります。とりわけ、「9.11」のように、多くの目撃証言や物証やテロリストや犠牲者の検視報告があるなど明らかな事実を陰謀論で主張する場合は、ほとんどデタラメにならざるをえません。

 しかし一方、その後のアフガニスタンやイラクでの米軍の行動は、「9.11」の場合とはまったく性格が異なります。なぜなら、この場合、米軍による攻撃等の事実があるかないかが争われているのではなく、米軍の側の一方的な見方や報道が正当なのかどうかが争われているからです。
 それゆえ、イラクでの米軍の行動についての公式発表が、被害者の証言と違うからと言って、「9.11」がまやかしであったという主張を裏付けることにはならないのです。陰謀論者が“ほれみたことか”と勢いづいてるとしたら、あなたの言葉を借りれば、まさに「なにをかいわんや」です。

>私は、5年前から日本は第三次世界大戦に突入したと申し上げました。そして、9・11テロ事件は、アラブの怒りが爆発したのだろうと思いました。同時に、米国の暴力装置が巧妙に仕掛けられたものであろうと思いました。求菩提山人さんのおっしゃるような、飛行機突入だけでないある仕掛けがあるという情報には「それもあり」ではないかと納得しました。
 何よりも、ペンタゴンに突入したというのに、その情報は見事に流されませんでした。普通のならあらゆる合理的な検証を得意とする米国のはずが、見事に隠ぺい工作でした。あのとき救出作業に携わった消防士に、癌が多発しているともききました。地下からの爆発物に混じっていたものがなんであったかこれも、明確に検証されていません。

0、「第三次世界大戦」等というあなたの言葉遊びにはおつきあいしかねます。
1、「飛行機で突入したテロリスト7人全員は」「生きているそうですよ」というあなたの発言が誤りだと私が指摘したことはお分かりになったはずです。
2、求菩提山人さんは、私が紹介したページを読まれて納得されました。一方、あなたはろくに読みもせずに、ただひとつのことに反論するためにいかがわしいウワサやウソを次から次へと塗り重ねていらっしゃいます。
3、ペンタゴンへの突入については、私が紹介したページに米国当局が公開した情報へのリンクがあります。たとえば飛行機突入時の監視カメラの映像が公開されています。目撃証言も乗客の検視報告もあります。情報が流されなかったなどというのはウソと言わねばなりません。
4、「あのとき救出作業に携わった消防士に、癌が多発している」だの「地下からの爆発物に混じっていたものがなんであったか」だの 出所不明のウワサを元にした議論は御免です

>澄空さんは、それとも、オサマ・ビンラディンひきいるアルカィーダのテロリストが、120%の熟慮の犯行を行ったとお考えなのでしょうか(それもありかもしれません、私は否定していません)。

 あの大がかりなテロが、行きがかりの犯行だと考える人がいたら私はびっくり仰天です。

>ただ、ブッシュは政府専用機で逃げていず、イスラエル人1000人も出社しておりその大方が死んだという確証もあるのでしょうか。

 わざわざ持ち出すところをみると、この2点には自信がおありなようです。こんなものにおつきあいするのは御免こうむりたいのですが、後者は陰謀論の典型的主張だと思われるので、そのカラクリを明らかにしておきましょう。

 「9.11」で崩壊したWTCの就業人口は約5万人と言われていました。これだけの数ですから、当日休みをとっていた人は数千人いても不思議ではありません。当然、その中にはユダヤ人もいたでしょうし、アフリカ系アメリカ人やプエルトリコ人だっていたでしょう。
 また、アメリカの労働統計局が事件1年後に発表したデータによれば、WTCの死者は2,886人、そのうちビルで働いていた人々は2,198人です(もちろん、その死者にはユダヤ人も含まれています)。つまり、就業者のうち死者は約4%で、約96%の人は難を逃れています
 WTCで何人のイスラエル人が就業していたか知りませんが、約96%の人が難を逃れたのですから、「イスラエル人1000人」が難を逃れたとしても(4000人というウワサもあったようですが、あなたは1000人説を信じたわけです)、そのことに特別な意味はありません。
 陰謀論者は、こんな風に、なんのへんてつもないことがらをさも陰謀があったかのように言うことによって、その主張を聞く人を陰謀論を信じるように扇動するわけです。

>これら一片一片の事実の情報は、私が日本にいる一主婦もどきの立場では、確証を得ることなど無理です。英語も堪能なそれなりに米国の権威ある方々とも交流のあるきくちゆみさんの提供する情報でさえ、ある方にはこれほど、主観的に否定されるのです。

 「確証を得る」も何も、上記の私の情報はすべて日本のマスコミによって報じられていることですよ。ちょっと調べて「自分の頭で」考えたらわかります。
 それに「米国の権威ある方々」とは誰のことでしょう? まさか、長壁さんともあろうお人が、正体のわからない「権威」にすがっているのではありませんよね。
 また、きくち氏らの情報は、「ある方」じゃなく多くの方に、「主観的」じゃなく客観的に否定されているか、そもそも相手にされていないように思われます。

>ともかく、富の象徴のビルにある飛行機が突入し、乗客と幾人かのイスラム系の若者の死があったという事実。そして、ブッシュは見事な演出で戦争を仕掛けたということ。すくなくとも、これをネタにその後も続く15年戦争ともいうべく大戦争の道を選択したということだけは事実です。私はこちらを重要視しています。

 アメリカはソ連崩壊後、中東における自らのプレゼンス確立のための計画を着々と進めており、アメリカ政府と武装組織との戦闘は、「9.11」よりずっと前から始まっていました。つまり、「9.11」以前に、あなたの言葉でいう「大戦争の道」を選択していたのです。

>相変わらず、旧い黴の生えた土俵で正攻法でものを言っていても、敵は痛くも痒くもないのです。論理の通じない相手に、共産党理論をいくらくり返しても、効果がないということです。

 陰謀論を広げれば、敵は痛くも痒くもあるとでも思っていらっしゃるのですか? 陰謀論者がアメリカ政府を非難するのは勝手です。もちろん、われわれは彼らと違う方法でやりますが、彼らが自分たちの方法で自分たちの場所でやっている限り私は文句を言いません。しかし、ここは陰謀論者の掲示板ではありませんので、あなたがそれを主張したら、叩かれるのは当然でしょう。
 あなたがイラク戦争に関して真実を訴えても、いい加減なウワサの類に基づく主張を繰り返しウソを塗り重ねていくなら、聞かされる方はますます眉につばをつけて聞くしかありません。

>南京虐殺疑惑など、いまさら、おはなしになりません。米国人も日本人も、戦争しかけ人のやることは、決まっているのです。

 「南京虐殺疑惑など、いまさら、おはなしにな」らないとあなたが考えるように、私は「9.11」のまやかしなど、さまざまな怪情報が飛び交った当時ならいざ知らず、今時おはなしにならないと考えています。陰謀論者のやることは右も左もいっしょなのです。

 私は、あなたが誤っていると思うことを批判しますが、あなたの善意や志を疑うものではありません。陰謀論を吹聴するきくち氏に対しても同様です。米軍が宗派対立を利用し罪のない人々を殺害していることにあなたが心を痛め怒り狂っていることはよくわかります。もちろん、批判の的は敵ですが、訴えるのは敵を倒すべき人々に向けてだということを忘れてはなりません。あなた1人で敵を倒すことはできないのですよ。

 私の言葉があなたの心に届くことを願っております。