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党員用討論欄

“「綱領の生命力」神話” と闘う「さざ波通信」

2011/9/23 クマさん 60代

(文中・敬称略)

◇全面改定された党綱領、党規約を読んで 愕然となった

 私の入党は1960年代前半、永年党員章も受けていたが90年代半ばより一身上の理由で活動を事実上休止し、党の諸決定は読まず党費納入程度でいた。数年前に条件が改善し、党活動に本格復帰しようと決めて、積み置いた「赤旗」に掲載された各党大会決定の中から、全面改定された綱領と党規約を読んだ。――規約前文は全面削除されていた、綱領は何か平易なパンフレットのような文体の作文風で、およそ革命の道筋を記述した政治的文書ではなく、、、それどころではなかった、「サンフランシスコ体制」、「二つの敵」、「日本独占資本の軍国主義、帝国主義復活強化」、「反帝反独占の民主主義革命」、「民族民主統一戦線の結成」、「大衆的前衛党の建設」、「人民の民主主義権力と革命の政府の樹立」、「民主共和国・人民の民主主義国家体制の確立」等々革命の命題がことごとく削除され、「万国の労働者、被抑圧民族団結せよ」もなくなっていた。綱領路線を象徴した「四つの旗」にある魂は失せていた。

 どれほどのショックだったろう、党は私の知らない気味の悪い何か別のものに変っていたのである。それを手っとり早く地区委員会にでも聞きに行こうかと思ったが止めた。自民党も惨敗している時代に共産党がナゼ躍進できないのかという当然の強い問題意識があり、、時間もあるので、復帰前に勉強してみることにした。
 「赤旗」掲載にある党大会決定や、本棚にある90年代半ばまでの文献をひもとくほどに、『61年綱領』と決別し、大衆的前衛党から改良主義・議会主義の政党へ、党は変質していた。愕然となった。選挙で後退していた理由もそれでよく分かった。

 科学的社会主義からの逸脱が方針上にハッキリと現れるのは、1998年4月第21回大会第2回中央委員会総会、右翼日和見主義に転落した党首不破と中央トップ集団による、詐欺的手法による一種の党内クーデターの開始である。『61年綱領』以来はじめての出来事が起きたのであった。(その「2中総」決定は、「さざ波通信」も掲載していた)

 私は、入党要件でもあるその綱領と規約は承認できない、だからその時より党費納入を止めた。が、音沙汰はない。――その理由は、今回「2中総」を読んでよく理解できた、党費未納者が4割もいるというその一人にすぎなかったのだ。党の目的を記した党綱領を読んだ党員が40.6%しかいない、、、恐るべき劣化、、、

「根本問題は、一人の党員、一人の読者を心から大事にするかどうか、その態度にあります。・・・一人の入党とその成長のつみかさねなくして、大衆的前衛党の建設はありません。一人の読者を大事にすることなくして、数百万の読者網をつくりあげることはできません。この党本来の初心を忘れて、四十万ちかい党員と三百二十万をこえる読者という到達点に安住し、一人、二人の党員や読者に影響はないと考えるようになるならば、これこそ、最悪の官僚主義、保守主義といわなければなりません。」(1978年9月、第14回大会「5中総」・浜組織局長報告)

 十数年前まで30余年活動していた地域で、私も入党推薦者になっている党員は30人余、また親しく交流した党員は数知れない。彼らの多くが大衆団体役員や地域支部でがんばっている。そこで、党変質の問題でアクションを起こそうかと思ったが、それはしていない。団体や住民要求で奮闘している党議員に混乱・迷惑を与えるからだ。――今後どうするかはまだ考え中である。

◇「さざ波通信」があって良かった。

 パソコンを購入、検索し見つけた「さざ波通信」――党の変質に果敢に対抗していた。「通信」の党綱領改定案批判は素晴らしい、大半賛成。
 「通信・既刊」は2004年綱領改定で中断、だがホームページを開設し続けている、、それへ、私は敬意を表したい、また、感謝をしたい。
 世界は、金の亡者たちの所業に翻弄され、彼らの放つ核放射能毒物に汚染され続け、日本は今、動乱状況にある。「資本主義に理性は後からついてくる」というが、よもやあの映画「猿の惑星」のようになってしまうかもしれない、――孫のためにも、またがんばろうと腰をあげているところである。

◆党の再生、再建を願う党員は、「さざ波通信」に堂々と投稿しよう

 「通信」への投稿者が少なくなったよう、もう共産党を見限ってしまったのでしょうか。後から続く私のような者もいるので、、、

 私が投稿をする理由、
①科学的社会主義を標榜している政党の変質は、歴史の損失である。
 ソ連や東欧は国家権力の座にいた共産党が変質し国家が崩壊した。それで閉塞していた帝国主義陣営と世界のブルジョアジ―を喜ばせ、歴史の進歩を阻害した。日本共産党の現在の変質は、政権についていないので、自ら国民に直接被害を与えてないだけ不幸中の幸いである。が、政治革新の運動を後退させ、日本の反動支配勢力の延命に手を貸すものとなっている。
 現在の党中央指導部にそのような自覚がみられない。「赤旗」発行危機状態にも「科学の目」と自称し講演したり、「綱領の生命力」などと能天気、党員や支持者が離反する要因となっているのに、、、恥ずかしい。
②『61年綱領』を党にとり戻すために。
 「二つの敵」の支配を打倒し、反核平和・民主・生活向上の日本を闘いとるために、それは保障である。――“「綱領の生命力」神話”の垂れ流しは、革命運動を流産させる、“不破綱領”は悪書である。
③“投稿”は、現在の党の要望に適ったものでもある。
 もはや、党中央は問題の所在が解からなくなっている。
 だから、昨年7月の「常幹声明」で「どこにただすべき問題点があるか、前進のために何が必要かについて、党内外の方々のご意見・ご批判に耳を傾け」るとしている。続く9月の「2中総」で、党建設の悲惨な実態の問題が「わが党が直面する最大の課題」であるとした。その1年後の「赤旗」発行の危機は、問題がさらに深化したのである。ネット上に党議員ホームページがたくさん開設してあり、その中には、どうして党が敗北後退するか原因が解からないと意見を募集しているのもある。
 従って、「さざ波通信」投稿は、その内容が、支部や地区のそこの内部の個別問題ではなく、党の政策や方針その活動の是非について論じることは今や大歓迎なのである。
 ことは、党の実践が現実社会に通用しない、つまり実践の内容が誤っているということ、前投稿で述べたように、その運動の総括にあたり「実践による検証」をしない、方針を「たしかめ」るという作業をしないものだから、また次に、“解釈による新方針づくり“という実用主義の手法による方針がつくられ、従って又成功する保障もないまま迷走しているのである。
 政権をとれないというのは、国民の利益を守れないということ、ましてや一年も方針がもたない「○○野党」の宣伝で墓穴を掘るようでは、全く修行が足らない半人前以下と言わざるをえない。投稿を「内部撹乱」などと言っているのはお門違い。
 どの政党であっても、批判意見はありがたく頂戴している。

 労働安全講習ではハインリッヒの法則を習う、「一つの重大事故の陰に、29倍の軽度事故と、300倍のニアミスが存在する」という。――選挙の惨敗も、「赤旗」日刊紙危機も、党組織の劣化も、そのように経過の中で積み重なって起っているのである。

◇党員の活力が失せている

 私は最初述べたように、党の変質問題を党員にもちこんではいません。
 お茶のみ話の一端を記して置きましょう、

A党員(民商役員)――消費税増税反対署名をお客さんにお願いしたら「廃止署名でないのか」と言われて自分達が後退しているような気がした。と、
B党員(民医連役員)――長い党支持者の医師が「不破さんが中国で何回か講演して得意顔でいる『赤旗』を読んで、この野郎と腸が煮えた、中国共産党は医療費無料化どころか金持ちのための国づくりしかやっていないではないか、何のための共産党だ」と本当に怒っていた。そう思った。と
C党員(労組役員)――大手電機メーカーの従兄弟が中国工場に行ったら「日本の明治時代・女工哀史・のようで、涙がでた、日本共産党は中国を肯定的にみているのか」と聞かれて、答えられなかった。
D党員(経営、女性)――党が要求実現団体党みたいになったと古い党員の間で話題になった。古参党員は会議で口を開かなくなっている。方針が何かおかしい、口を出すと若い人達に迷惑になるのではと遠慮している。昔は厳しい方針も納得できた、がんばろうと活気があった。「私は宮本派だから今の党に賛成できない」と言って議員候補の対象にもなったMさんが党を止めていった。と、
E議員――「政治がダメで党に入ったが、頭の良い不破さんがいてどうして共産党は小さいのか、統一戦線と習ったが先が見えない」と新入党者に質問されて困った。党勢が増えないのは自分でもどうしてか解からない。前、夏の全国自治研講座の懇親会の席で講師の人が「不破さんの『資本論』評価は、我々と見解相違にある、学問研究に政治家が口を出すことで混乱が生まれ迷惑だ」と言っていた、中央レベルに問題があるようだ。と、
F党員(居住、女性)――むかし民青だった後援会員さんに「『たしかな野党』てバッカみたい、言わなくてもわかること、それじゃ票増やせないわよ」と言われた。今度は「建設的野党」だが、どうしたものか。と
G居住支部長――党大会にアメリカ帝国主義の大使館を招待するような党を前から信用していない。ただがんばっている若い党議員のために党に残っている。と
H党員(党議員家族)――二つの支部の支部長が選対選挙方針の討議で、「支部が主役」だと互いの主張を譲らず収集がつかなくなって困った。中央の方針がもとで混乱が起きる。人の結びつきが広がるのは要求実現の運動や選挙運動で広がるものだが、その作戦方針づくりも運動の推進も支部の管轄ではないのに、その会議で地区委員もまとめられなかった。と
I元党議員6期――小泉「構造改革」の頃、支部会議で地区委員が「党の出番」などと言っていたが、その甘さに呆れかえって「日本の右傾化を甘く見ている」と情勢評価を言ったら座がなんともしらけたようで、総会以外顔を出さないようにした。言った通りになった、今の党はダメだね。と、
J党員(民商役員)――「選挙で負けても共産党はトップは辞めない、よっぽど人材がいないのか」と後援会で話になった。と