第9号の論評を見て感じたのは、10万人から2万人近くまでに同盟員数が後退したことやソ連・東欧の崩壊による社会主義崩壊論に対する反撃、80年代から90年代までの民青を含めた青年運動の後退などについて、本当に民青の全班をあげての討論と総括がなされていないなあということです。
私は、民主書店で全国大会集を購入しています。高校生や学生の要求実現は地域的には活発ですが、学校単位でしている例は、民青新聞やわれら高校生では、あまり掲載されていないようです。青年労働者は、正社員や正職員よりもアルバイトや派遣労働者の方が多いので組合に入っていないので低賃金で社会保険未加入、身分が不安定になっています。ほとんどの労働組合が、正職員の労働条件や雇用確保のたたかいに追われているようなので、なかなか不安定労働者のことまで手が回らないので、不安定雇用労働者に理解ある労働組合と協力して民青が地域労組やゼネラルユニオン(一般労組)の組織作りを率先して欲しいです。
国際情勢は、党の綱領や民青の目的に沿ってアメリカ帝国主義や大企業の多国籍企業体を21世紀に向けての世界の現状分析として同盟員が討論できるようしてほしいです。国内情勢は、アメリカや大企業の21世紀の日本の従属体制を検討した上での班の討論が必要と思います。
要求実現は、民青以外でも連合労組青年部や平和運動センター、社民党系の市民の絆、新社会党の青年党員などが環境保護や夫婦別姓選択制、ジェンダー論の普及、原発反対などに取り組んでいますが、共同がないようです。例えば、夫婦別姓では、ほとんどの女性同盟員は夫の姓名になっても当然なようで、前の姓名で呼ばれてもすぐには返事しません。民青同盟員といえども夫婦別姓には関心がないようです。
民青の中から、班の意見が反映できるような活動スタイルが出てくること期待しています。