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党員用討論欄

「政権構想」の提起と安保問題の「凍結」

2000/2/21 タケル、30代、会社員

<かなり?相違点が浮き彫りになってきたように思います。>

 そうですね、あなたとの議論はかなり噛み合ってきました。

<[やはり必要なのは具体的提起では]=これまでの暫定内閣の提唱はその具体化であったということです。そして 頭においておきたいのは、今回は過去の提唱のような具体化をしていないということです。
 このように整理してみると、確かに「破綻した」という言い方はおかしいかもしれませんね。だからこそ、私は「無責任」だと言ったわけです。現実に政治を動かそうと政党が、政権についての一般論を提出して事足りるという姿勢は無責任に思います。>

 これについては私も以前の意見を部分的に撤回します。
 具体的な「政権構想」は総選挙のあとで政党間の議論に任せる様な発言をしましたが、そういう態度は誤りで、総選挙の政策として国民の前に提示されなければなりません。従って現在は「政権論」ですが、選挙が決まれば76年や89年の時と同様に「政権構想」が提起されなければ「無責任」です。しかし、現時点での「政権論」=政権に対する基本的な立場の表明を行うことは非難されるべきではないでしょうし、選挙が決まらない現時点で具体的な「政権構想」を提示しても、他党とも、選挙民とも噛み合わないでしょう。こいつはタイミングも大事じゃないでしょうか。76年も89年も選挙に向けて発表されていますね。

<我々は90年代に社会党の崩壊を目の当たりにしているわけです。支配層の基本政策は安保の維持・強化、それに対するわれわれの基本政策は廃棄であるはずです。その場合に留保=維持だとすれば、やはり基本政策としては「自民党政治」の枠内であり、そのような内閣へ共産党が入閣することは、かつての社会党の道とどう違うというのでしょうか?>

 前回の私の発言で言いましたが細川政権は、「外交および防衛等、国の基本施策についてはこれまでの政策を継承し」を旨としたのです。実際に社会党が加わった連合政権の元でガイドラインの準備が進んでいました。
 わが党が言っているのは、安保に関わる問題は「凍結」するということです。「現在成立している条約と法律の範囲内で対応すること、現状からの改悪はやらないこと」(三中総)です。具体的に言えば協定の期限が切れた思いやり予算なんかは廃止でしょうし、NLPなんぞも中止を要請できますね。 民主党が乗ってくるかどうかに関わらず、こうした積極的な提起は歓迎すべきことだと思うのです。実際に乗るかどうかは疑わしいですが、例えば共産党が50議席くらいに伸びれば対応の一つとして考えざるを得なくなるでしょう。
 他の方の発言でも「勘違い」がありそうなので明記しますが、共産党は政権に入ることが目的なのではありません。現実に政治を少しでも良くする方法論の一つとして「不破政権論」が提起されたのです。この点、議論の出発点がずれないようにしたいと思います。