おっとり刀さん、はじめまして
新自由主義は二つの敵や革新三目標と切り離す事は決して出来ないものだと思っていますので、今一度、この部分の検討をお願いします。
ありがとうございます。大会決定読み直しました。
【アメリカ主導で、全世界ですすめられている「規制緩和」「グローバル化」は、たんなる「自由競争への復帰」というものではなく、多国籍企業につごうの悪い障害をなくし、発達した資本主義国と途上国の国民生活を犠牲にして、多国籍企業のいっそうの巨大化をはかるための新たな国際秩序をつくりだそうというものである。】
との下りなどは、おっしゃる通り「新自由主義」と呼んでもいい規定かも知れません。
しかし「新自由主義」が「支配階級の最新の戦略方向」(編集部)だとしても、それを基準にして連立政権論を語るべきではないというのが私の考えです。端的に言えば編集部は、民主党なり自由党なりが新自由主義的政策を取っているないしは「階級的本質」が新自由主義だから、連立は成り立ちえないと主張しています。それに対しては私は連立を語るときは【アメリカ帝国主義と日本独占資本の支配を打破していくのに役立つ政府】(綱領)か否かを問題にするべきだと反論しました。つまりリトマス紙はあくまでも「2つの敵」であって、表面に現れる「新自由主義」的政策などではないと言いたいのです。そしてもし党が「新自由主義」的であるか否かを連立の問題も含めた判断の価値基準に置いているなら、そうした言葉が大会や中央委員会総会でスペースも割いて語られて然るべきだと思うのです。
僕としてはその事を視野に入れた上で、政権論等について編集部とは考え方が異なります。出来ればいずれ自分の意見をまとめてみたいのですが、編集部と全面討論していくにはもう少しゆとりが必要なようです。
私もまだまとまっていません。話しているうちに解ってくることも沢山あると思うので、ぜひ話して下さい。
澄空望さん、いつもありがとうございます。
私は不破政権論への対置として、表題の「連合政権には革新三目標の厳守を」を主張します。これが党員の大多数の声になるように希望しています。
対置とおっしゃいますが、革新三目標と民主連合政府の課題は消えたわけではありませんし、そもそも大会決定です。革新統一戦線が出来ない現段階でも、よりまし政権の可能性を探るというのが「不破政権論」です。そして何度も指摘するようですが「連合政権には革新三目標の厳守」という固定した考えは、綱領の立場ではありません。
もしタケルさんのいうように民主党でも自民の一部でも連立政権の対象になるのであれば、なぜわざわざ「民主勢力」などと言うのでしょう? これは、やはり「2つの敵の支配に反対する」という意味の「民主勢力」であるはずです。そうであれば、民主党が本当に「2つの敵の支配に反対する」党派に変化した時点ではじめて、統一戦線政府を考えることができるのではないでしょうか?
綱領をもう一度良く読んで下さい。2つの敵の【支配を打破していくのに役立つ政府】です。最初から2つの敵の支配に反対することが条件なら、70年代の社会党などとの革新統一戦線もその条件に当てはまりません。
タケルさんの言うように本当に「変わる」のであれば、変わってから連立政権でいいんじゃないですか? なぜ、変わりもしないのに連立政権なんでしょう?
正確に言えば、変わりうる条件が整ってからの連立政権です。ちなみに私も民主党が「新自由主義的」政策を持っているということは認識しているし、民主党の政策については編集部の指摘もおおよそ正しいと思います。とりわけ自由党が野党になってからは、あちらの方が組みしやすい様です。「本質」が露になっていますね。この程度の政党と連立を語らなきゃならないのは残念ですが、国民に責任を負う政党としては綱領の立場から「よりまし政府」の実現に注意と努力を払うのは当然だと思います。私が注目してきたのは、野党共闘の中での民主党の変化です。「無駄な公共事業の削減」まで合意できたんだから相当な前進。現実問題として次の総選挙で与党が過半数割れしても、民共連立政権の実現性は低いでしょう。しかしこの働き掛けは、近い将来の共産党が加わる「よりまし政権」の実現のためにも、民主連合政府実現のためにも役に立つ経験だと思います。