お久しぶりです。
私の議論に興味がないとおっしゃられていましたが、読んでいただいていることに感謝します。ご質問ですのでお答えします。
<統一戦線について、「統一戦線はそれぞれの段階の課題で一致して政権を獲得することを視野に入れた広範な戦線です」と言いますが、そのような解釈は初めて聞きました。じゃあ、例えば反核統一戦線という場合は、反核の政府を作ることを視野に入れた広範な戦線なわけですか?>
統一戦線とは「統一行動を発展させ一致した政策協定と組織協定を結んだ持続的共闘」(上田耕一郎「先進国革命の理論」)だと私は理解しています。共闘一般や統一行動とは違うレベルのものだと思います。
統一戦線の原則は、
1)一致点での統一
2)自主性の堅持
3)対等平等と民主的運営
4)分裂主義の排除
という点です。
「階級的本質」は問題になりません。一致点で統一すればいいんです。この点を編集部は理解していません。政権論での論争の核心はこの部分にあると思います。
国際統一戦線について言うなら、反ファッショ統一戦線は明らかに政府の問題が共闘課題にあったでしょうし、反核統一戦線という概念は詳しくありませんが「非核の政府」という政府の問題が政策協定になってくるんじゃないでしょうか。
<民主党について、「そして一定の変化があれば、政策協定を結ぶことだって可能です。中央はそのために主体的に努力してきたのです」と言いますが、どのような主体的努力をしてきたのでしょう? 頼まれもしないのに一方的に首相指名選挙で投票するとか、党首会談するとかですか?>
定数削減問題などでの国会内での共闘を進める努力、政権協議をする用意が有ることの表明、がその努力の主な内容です。民主党ではありませんが、ガイドライン問題や労働時間規制の問題では連合傘下の労働組合との一定の協力も進みました。あなたのおっしゃる経済懇談会の開催なども民主党とは直接関係ないですが、わが党への理解を広める大切な主体的努力の一つでしょうね。
<BTOさんへ
・・・現指導部やタケルさんのように、自民党政治を部分的に変える連合政権に参加・・・という方向にすすむならば、これまでの運動とはいずれ矛盾をきたすことになるでしょう。>
あなたがどういうお考えでこれまで運動してきたのかまでは解らないのですが、前にも言ったように六全協の時からこうした方向には基本的な変化はないのです。
民主主義革命の前のあらゆる段階でも、政権の問題には充分な注意を払い必要なら政権協議を呼びかけると言うのが共産党の一貫した態度です。そして今はその必要が生まれている情勢ではありませんか。
しつこい様ですが、そんな簡単に民主党が変化するとは思えないし、与党の過半数だって100以上議席を減らすことが前提ですからなかなか困難です。しかし国民の生活が少しでも良くなる方向であらゆる努力をするのが私たちの仕事です。「革命の政府」という私たち理想を国民に押しつけることではないのです。