私は「さざ波通信」編集部と党の戦略や政策に対する見解を異にします。霧原さんのおっしゃるように「編集部の最近の表現は開設理由の姿勢が本当かどうか疑問に思わざるを得ないようなもの」が多くあります。
しかし私はそれでもこうした公開の議論の場があることは非常に有意義なことだと考えています。理由は次の3点です。
まずここで議論することで自分の考えがまとまり発展します。こうした経験はもちろん党の内部の会議や友人との議論でも出来ることですが、多くの相手と議論することでより深く考えるし文章で考えることで理論構築が容易くなります。次に党外を含めた党に関心のある人がここを訪ねてロムしていくことで、党に対する関心を高めることが可能になります。さらに、党中央自体がここでの議論を参考にすることもありえるでしょう。
本来、私は党のオフィシャルな機関でこうした議論や質問の場を設けるべきだと思います。当面、中央委員会と都道府県委員会にこうした掲示板を作ることは可能ではないでしょうか。もちろんそのためには体制が必要ですが、その体制はそれぞれの機関で公募すればいい。1人の有給の事務職がいれば、他の仕事はボランティアで出来ると思います。「さざ波通信」編集部のメンバーなどは積極的に参加するに違いありません。
「情報公開」は今、経済改革や政治改革の、特に地方自治のキーワードになっていますが、これは我が党でも同じだと思うのです。プライバシーと党の防衛の問題への注意深い配慮をしながら、あらゆる情報を公開していくべきです。
そして公開した情報に基づいて、一人ひとりの党員が決定権を持ってそれぞれのレベルの党活動に参加するのが理想です。一人ひとりの「決定責任」です。その為には支部を始めとする各レベルの党会議が重要になります。党の民主主義はまだそうした水準にないと思いますが、党自体が民主主義の先進でなければならないと思うのです。他党は近代政党として非常に遅れていますから比較しても仕方ないのですが、民主党の市民運動の要求を吸い上げる力など見ていると学ぶ点も多い気がします。多いに改革を進めればいい。この点で私は常任幹部会委員の党員による投票制と、全国選挙の政策と方針の全党討議を要求します。
実際の会議の在り方にまだまだ問題はあると思いますが、少なくとも私が入党した20年前に比べれば多少なりとも改善されています。地方議員さんによればその昔は盛んに議論があったとのことですので、その姿を取り戻そうじゃありませんか。編集部にもぜひそうした努力を望みます。ご自身の所属する支部や地区での話し合いの中味を逐一ここで報告することにはプライバシーを含めて問題があるでしょうから、概括だけでも報告されればいい。もしその際あらゆる努力によっても多数派が獲得出来ないなら、それは「忠実な党員」の頭の堅さだけの問題でなく「批判的党員」であるあなた方の主張に問題もあるのです。明確で柔軟な論理と粘り強い努力が必要になります。この点、長年に渡って地域でそうした活動を続けている地方議員さんの努力に敬意を表したいと思います。私も今回は6中総から党大会へ向けて出来る限りの努力をします。
もう一つ。党員の権利として中央までの様々な機関に質問し回答を求めることが出来るのですから、それは活用していくべきだと思います。最近党は全てのメールには何らかの回答をするという方針で臨んでいますので、編集部の方々も一度これを利用してみては如何でしょうか。
ちなみに編集部は強弁していますが、ここでの議論は党規約違反の可能性は非常に高いと思います。それでも私はここでの投稿を続けていくつもりです。