25日の朝日夕刊に、先日の「斂葬の儀」(れんそうのぎ)に先だって「国民各位に対して一定時刻に黙とうを捧げるよう協力を要請する」という閣議了解があり、文部省はそれを受けて都道府県教委や国立学校に通知したことが報じられていました。
ところで共産党はさきに弔意を表明した際、その説明として「今の憲法を守る限り天皇制と共存していく立場であり、象徴天皇制も国の機構だ。それを担う方が亡くなられたので、当然弔意を表す意味で賛成した」(志位和夫書記局長)と述べています。
この論理を延長すれば「今の憲法を守る限り天皇制と共存していく立場であり、象徴天皇制も国の機構だ。それを担う方の葬儀であり、弔意を表す意味で黙とうにも賛成する」となるのかな、と思っています。将来、皇太子が天皇に即位するときの対応までも考えさせられます。
大阪の府議団も弔意表明(6月)に賛成したそうです。弔意文のなかには「皇太后陛下」「崩御」などの言葉が述べられています。誇りを持って府会報告できるのだろうかと疑問を持ちます。自信があるなら、もっとおおっぴらに「日々不断に、憲法を守るためにこういうこともしています」と宣伝すればいいのです。
支部で委員長と書記局長の一連の発言についてどう思うかと聞いたところ「憲法を守る立場だから問題ないのではないか」という声がかなりあり、綱領の反動条項というのも建前だけのものになりつつあると痛感しました。
6中総では「綱領や党の歴史を自分の言葉で語る」ことを求めていますが、こういう事実を知ったら野呂榮太郎や小林多喜二は地下でどう思うことでしょう。