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党員用討論欄

「雑録2-世界の現実と民衆の闘争を欠落させた『入党のよびかけ』」についての思い

2000/8/14 山本、30代、会社員

 「さざ波通信」編集部の雑録を読んだ感想です。まず、青年が「入党のよびかけ」を読んで「果たして日本共産党に入党してくれるのか」少し疑問に思います。しかしその反面、編集部が1970年代の「新日和見主義」事件を取り上げてることと日本帝国主義復活を前提とした「第3世界論」についても、現代の青年には「ふーん」とした答えしか返ってこないと思います。
 青年が運動に参加するには、1)友人に誘われて参加する、2)わざわざ時間を取って会議するだけでなく、Eメールや携帯電話インターネットでの対話や交流が出来ること、3)日本共産党の後援会の名前を「日本共産党・・・・後援会」で固定させずに「・・・・ネット」や「・・・・・クラブ」などの名前が覚えやすく親しみやすくする、4)青年運動の出発は職場・地域・大学・高校・専門学校などでの不満から出発し、青年党員や民青同盟員がいっしょになって不満を要求に引き上げ、一つ一つの要求実現をする、5)さまざまな青年運動や市民運動をつうじて、青年党員がまわりの青年と常に信頼関係をつくることです。
 青年が青年党員の実際の姿勢をみて、民青や日本共産党に入ると思います。編集部が「青年・学生分野日本共産党における共産党の低迷と衰退は、一方ではたしかに日本全体の帝国主義化と軌を一とした青年層の保守化、高度成長期の爛熟による政治離れなどの結果であるが、しかし他方では、共産党自身の主体的誤りの結果でもある。1970年代における新日和見主義事件のでっちあげによる、青年・学生分野での大粛清、党の硬直した官僚主義的体制、選挙運動への埋没と大衆運動の軽視、等々が、先進的学生層やラディカルの志向を持った青年層にとって、共産党という政治組織を魅力のないものにしている。」と指摘しています。
 青年は、1980年に「青年の保守化」といわれて青年が政治に関心をもっても「どこの党に入れても同じ」と言ったり、「共産党はソ連や中国、北朝鮮と同じ自由がない」といった偏見をもっていました。今日はほとんどの政党が公約違反をするために「政党支持なし」層の新しい無党派層が生まれても、ソ連・東欧の崩壊で「日本共産党への偏見」が少しずつなくなってきたことから日本共産党への期待をしています。
 残念ながら日本共産党や民青同盟が青年の期待にこたえるだけの組織の弱さを持っているために実力が発揮できていません。そこで私達に求められているのは先進層だけでなく無党派の青年にも運動の視野を広げることです。
 ラディカルな志向を持った青年層は、市民運動をしている青年層ではいいですが、「中核派」や「核マル派」いった「トロツキスト」もラディカルな層にいれると青年運動が混乱すると思います。
 編集部はアメリカのベトナム侵略戦争の経験を取り上げています。しかし、ベトナム戦争反対の経験語るひとは40歳代の党員の方しか出来ません。べトナム戦争が終結して20年たっているのでそのときの世界と日本の歴史を関連させながら青年に語っていくことが大事と思います。
 党の組織運営は、青年の声や要望を聞き入れられるだけの党の民主化と青年運動の活動の保証、党綱領や科学的社会主義や自然科学や文学、スポーツを学び楽しむ、将来的展望を視野に入れた青年党員や民青同盟の建設の日常的な取り組みを党支部が主になって取り組むことです。中央をはじめ都道府県委員会、地区委員会、大衆団体グループが支部が中心の青年対策を真摯にとりくむことです。
 私の意見は「さざ波通信」の見解とは若干違いますが、21世紀にむけた青年運動の活性化のために編集部の感想と読者から意見の聞きたいと思っています。