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党員用討論欄

情報公開と民主主義について

2000/8/14 グスコーブドリ、40代、在宅ワーカー

 2度目の投稿です。私は学生時代に入党して20余年になりますが、党歴の割には党について知らないことが多かったなと、インターネットを初めてつくづく感じています。
 支部会議が、何年もの間、年1度の支部総会以外開かれない時期が続いていた頃には、「赤旗」を読む以外に党員であるという自覚も持ちようがない時期がありました。「知らされないこと」が常態化する事は、組織を腐らせていくことです。例えば支部の幹部は、支部の状況を適当に上級機関に報告することになり、自分を正当化するために「自分はこんなに努力しているのに他の連中が動かない」など虚偽に近い報告もなされていくわけです。一方で、財政や機関紙の管理が杜撰になり大衆的な信頼も失っていきます。今は、かなり体制も整えられ改善もされつつありますが、長年の習慣とは恐ろしいもので、支部幹部は、ともすれば上級からの報告などで、都合の悪いことを隠していたり、忘れた振りをしたり、本当に風通しが悪いことが多々あります。組織の縦割りとともに情報の縦割りも徹底されているせいで、私のような末端党員が、よけいな情報(他支部のことなど)を知っているのが許せないようで、些末なことで、「どうしてあなたがそれを知っているんだ」と追及されたこともあります。
 生き生きとした活発な討論が保障されてこそ組織の民主主義は守れるものですが、活発な討論がなされるためには、正確な情報が必要なのです。知らされていないことについては、いかに能力のある人でも批判のしようがないからです。中央から県へ、県から地区へ、地区から支部へとフィルターがどんどんかけられて、都合の悪い情報が隠され、末端の党員の所へは、日々の赤旗での情報以外に僅かな事柄しか届かなくなっています。縦のつながりだけでなく水平的なつながりもほしいとか、地区なり県なりの組織状況がいったいどうなっているのか具体的に知りたい、もっと開かれるべきだというような意見を述べると「組織防衛上出来ない」という例の言葉が返ってきます。古くからの党員、上に忠実な党員は大部分これに納得しています。しかし私にはこの言葉は「組織を支配するのに都合が悪いから、あんたたちはよけいなことは、知らなくて良い」という風に聞こえます。都合が悪いことは蓋をして多くの党員にわからないようにしていく体質が、中央から支部まで及んだら、組織が空洞化して腐っていくにちがいありません。しかし私はまだあきらめてはいません。支部の人たち一人一人を見れば、個性的でいろいろな能力に富み、それぞれの大衆活動を地道に熱心にしておられる方が何人もいるからです。(それは党内の多くの支部でも共通していることではないでしょうか。)党内の風通しが良くなって、いろんな矛盾が目に見えてこそ、それを解決するために組織的な力を今の10倍も発揮できるはずです。党中央レベルでの改革も必要ですが、末端から大いにメスを入れていくべきだと思います。