近代の壮大な自己分離構造のなか、いわゆる「現存社会主義」と「西側陣営=先進資本主義諸国」の対立拮抗関係が基軸となり、互いの利益の為の局地的紛争をも含む「冷戦」構造が形成され、そして解体した。
20世紀は実証主義と認識主義、という理論構造のなかで、いわゆる「反スタ」「スタ」の表層的対立もあったが、実はこれこそ認識主義内の相互補完関係に過ぎず、「反スタ=スタ」である。
これ以上の言及は取りあえず次回のものとするが、そのなかにおいて登場した「マルクス主義」ないしは「マルクス経済学」は、論理構造において無自覚であり、「マルクス」から分岐している。今日の理論問題=現代認識はすべてここにかかっている、といっても過言では無いはずだ。