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今回の「さざ波通信」は衝撃的であった。渡辺治氏の批判が展開されていたからである。
渡辺氏の講演には何度も行った。本も大体読んでいる。かつての共産党系学者にありがちな、「矛盾が激化している」的な無責任な言い方は決してしないが、冷徹なその分析は私たちの運動を正確に位置づけ、はげますものであった。
編集部S・T氏の言うように、本当に渡辺氏が「後退」しているのだとしたら、それは、とてもショッキングなことであり、恐ろしいことだ。単なる一知識人の転向にとどまらない問題である。
私としては、渡辺氏が過剰にリップサービスをしたものだと、解釈したいし、編集部の方も一論文だけをもって「後退」を言うことには慎重であってほしい。
渡辺氏がこのホームページをみているのであれば、ここに投稿するのは無理としても、私たちに分かる形で是非釈明ないし反論をしてほしい。