投稿する トップページ ヘルプ

党員用討論欄

さざ波雑感

2000/11/3 吉井ゆき、労働組合役員

 「さざ波」のサイトを最初に拝見したとき、私も本当に党員のものかと疑ったのは事実です。それは多くの人もそうだと思います。しかしこの間の2年近いサイトでの様々な論議をみて、ほぼ党員によるサイトであると確信をもつようになりました。その前提の上に、これからこのサイトが引き続き役割を果たしていくための雑感をちょっぴり述べさせてくださいな。
 現在県委員会レベルから地区に、さざ波は革マルのサイトであるという卑劣なデマが流されているようですが、確かに謀略史観の好きな彼ら=革マル派は、熱心にこのサイトを読んでいるようです。というのは、私の所属する全労連傘下の組合の機関会議(大会など)に、その傾向の人が数人見えるのですが、さざ波での投稿を意識した発言をいつも繰り返しています。彼らの策動は、私たちの労働組合員にほとんど影響をあたえていません。といっても、他の新左翼と違い、彼らのマヌーバー的な行動には十分注意を払う必要があります。もちろん、党中央にも担当者をおいて、公安も、反動ジャーナリズムも熱心なサイトの読者である事実には変わりありません。だから、このサイトに投稿する党員は、足下をすくわれるような言動はすべきではありません。それは、党改革の阻害になり、ひいては社会変革も遅らせてしまうことになるからです。
 赤旗に公開討論欄を、財政の公開を、これらは少なくない党員が主張していますが、これについては10年以上も前から私は言っています。これができないから、さざ波のようなサイトが出現したと思うのです。「多段階間接民主制」(加藤哲朗氏)の党運営は、最初に結論があってそれを追認していくために、あるいは若干の手直しをするために機関会議があると言わざるをえません。不破氏や志井氏が循環型あるいは双方向型と形容しても、実態は上意下達の運営は改まっていません。この組織運営を変えて行くには、大きな壁があるのも事実です。しかし、我が党の民主的改革なくして、日本の未来もまた語れないと思うのです。それは、我が党があまりにも輝かしい「伝統」がある最大の左翼勢力であり、この組織が日本社会の民主的改革(これは異論がある人も見えるでしょう)に大きな役割を果たして行かなければならないからです。
 過去に党のあり方に失望して去っていった人もたくさんいます。それは現在の党員の倍以上になるでしょう。その中でも、いまだに左翼的情熱を持っている人もみえるでしょう。しかし、私はまだ党改革の余地があると判断して、これからもその努力をしていくつもりです。私は、個々の理論的な発言していません。それは理由があります。ただもっとも身近で関わっている労働組合運動を通じて、党のあり方について語っていこうと思っています。さざ波の主張は、すべて同意している訳ではありません。しかし、編集部の原則的で真摯な姿勢には敬意を払います。今後も意見交換ができればと考えています。
 匿名は卑劣などとの意見もあるようですが、これは党運営の実態を知らないか、形を変えた挑発的意見だと思います。私は少なくとも以上のような意識で党活動に関わっています。
 これからもよろしくお願いします。