最近医療機関ではミスを公開する傾向になってきている。無論これは、「失敗は誰にでも起こりうる物」として他人の失敗を個人の資質に帰するのではなく、「他山の石として失敗を教訓に二度と繰返さない」という患者本位の精神からである。
しかるに我党における「民主集中制と個人責任」においてはどうであろうか。選挙で負けても、常に繰返される総括は「方針は正しかったが、卑劣な反共攻撃や下部の実践不足が敗因」であり、ついぞ方針の見直しや党中央の敗戦責任に触れることはなかった。さらに自らの誤りが言逃れできない場合でさえ、「4.17スト」に代表されるように「トカゲの尻尾切り」として「個人責任」という名の幹部の失脚でお茶を濁し、党全体の問題として自らのセクト主義など真の問題点の掘下げと体質改善に生かそうとは何等なされなかった。(無論そんなことをすれば必然的に党中央への批判に発展していく訳であるから、予防的に党中央が真の総括を封じたともいえる。)
我々は医療機関に学び、「選挙戦敗戦は国民の党に対する批判」として謙虚に受止め、自らの体質改善に繋げていかねばならないのである。