1月14日付赤旗日曜版不破緒方会談の中で、不破議長は「北朝鮮拉致疑惑は北朝鮮が認めていないから本当かどうかわからない」と語っている。この論理でいけば「誘拐したかどうかは誘拐犯が認めない限りわからない」となる。かつて宮本前議長は大韓航空機事件の際「我々は不可知論の立場には立たない。テロリスト国家としての北朝鮮の実績と、金賢姫の迫真の会見から北朝鮮の犯行と判断する」と、国際的に見ても先駆的に北朝鮮犯人説を展開した。今回の不破発言の論理でいけば、このことさえ(かつて自分達が展開した論理さえ)「爆破したかどうかは北朝鮮が認めない限りわからない」として否定することになる。自分達が到達した地平を自ら掘り崩しているのである。
「北朝鮮による自国民拉致」は明白な主権侵害であり、これを黙認したまま「対話ルートの確立」などと呆けたことを自画自賛する不破のような党首を持つことを、私は国民に対して恥ずかしく思う。
党中央が如何に自らの過去の実績を否定しようと、私は拉致被害者の家族と連帯していく決意である。それこそが金正日一派の悪政に苦しむ北朝鮮人民と真に連帯する道であると信じて。