まず初めに、わざわざお返事を用意していただいていたことに、感謝いたします。
社会党の強行採決に対する態度は、何もかの浜田幸一だけでなく、村山元総理の写真も見たことがあります。強行採決をしているのにやけた委員長に、無表情で向かっていく村山氏の情けなさ、ひどいですよ。他にも、いくつか以前に見たことがあります。料亭に入っていく社会党など、共産党以外の国会議員の姿は、貸したきり又貸しの連続とかで、返ってこない、あの本、料亭の玄関番の人の書いた本にはっきりと記されていました。浜田幸一といえば、委員会の野次で、社会党議員に「強姦野郎」が有名です。その社会党議員も潔白なら、辞職しないはずなのですが。
自民社会さきがけ、まあ、一般的に言って、いわゆる右派社会民主主義者というものの無節操さの表れとも思います。そういう行動をとっておいて、批判すると、社民主要打撃論とか利敵行為とか言うのですが、数が合えばなんでもいいよでは困ったものです。もちろん、民主主義は数ですから、そういった社会党のあり方について、それは民主党に行ってしまった皆さんと、社民党の皆さんで総括していただいたらいいのです。
今の自民公明保守も、結局のところ、田中角栄以来公明党のピンチを救ってきたのが、自民党田中派、竹下派と続く、流れがあります。出版妨害事件も古い記憶にあります。あれは、当時の民社党も取り上げて追及していたようですが。消費税導入も、公明党の影の協力がなければできなかったそうですね。国会外の集会でも、公明党の代表は、野次で早々にお帰りいただいたとか。連立への地ならしの地域振興券、赤字国債で発行しましたから、返済の付けは国民への増税でしょうか。当時の大蔵大臣は、意味がないように国会答弁しましたし、経済企画庁長官も同様だったようです。公明党も選挙の票欲しさの実績作りということを認めています。児童手当の「拡充」も子育て減税の廃止が、財源です。
当時も、私たち日本共産党と公明党は、かなり熾烈に闘いまして、地域振興券の場合も、野党共闘や自民党への利敵行為になるとして、赤旗号外も、しばらくは控えていて、あまりに反共攻撃ばかりなので、質問形式でのビラを選挙直前まで出しませんでした。時期の問題は、いいか悪いかは、私もわかりませんが。結局公明党は、地方自治体のほとんどで与党であり、国政レベルでも、細川8党派内閣以来の甘い汁を、飲みたいのではないでしょうか。
そして、日本共産党は、なんでも反対というのは、一般のマスコミや反共勢力の攻撃の産物です。実際、6割ほどの法案に賛成しているわけです。全会一致のときもあります。又、自民共産の2党の賛成で成立したときは、新聞に「自共共闘」などとかかれたこともありました。社会党席からの野次がすごかったということでした。私も20年以上党活動をしていますから、いろいろなことを経験もし、議論もしてきました。何でも゜反対に見えるのは、重要法案とか、対決法案に反対しているからだとおもうのですが、いかがでしょうか。「日本共産党紹介」という本がありました。今は、絶版でしょうが。その中に法案審査の基準というのが、書かれていたので引用します。なお、1976年発行の初版本です。
(1) その案件が大衆の利益からみてどういう意味を持っているか。
(2) たとえ一部の改良があるとしても、それが原則上の取り引きになっていないかどうか。
(3) 大衆の考えや、意識の現状に照らしてどういう関係を持つか。
現在も大方、基本的には、こういうことではないかと思います。
又、配布するビラなどの宣伝物も、以前は追求型がどうしても多かったという風に言われることもありますが、確かにあったとは思いますが、自民党の反共攻撃に対しての反抗的な部分も、あったかなということもあります。しかし、特に最近、政策提案型というか政策提起型というか、本来政党政治の中で当然である、選挙で選んでもらうためにだけでなく、未来の展望も切り開いていけるような形式に変わってきています。以前は、そういう部分もなかったのではないわけですが、全面に押し出されていなかったのかもしれません。職場や、地域、あるいは、電話などで支持をお願いするときは、もちろん、社会をどう変えていくかという話を積み重ねてきたのも事実です。自民党だから悪い、公明党だから悪い、そんな言い方は、するようには本来なっていません。結果的にそうなることは、今でも多いのは事実ですが。
そうして、プログラムを示していくことによって、数年前から、活発になってきたのですが、宗教者との対話集会や、先日もあったような経済団体との話し合いなどもあるわけです。外人記者との記者会見なども以前よりはあるようになりました。経済団体との対話では、大企業即悪論的な考え方も、党内にはありますし、私も以前はそうでしたから、理解はできるのですが。大企業は、内部留保のような、大金を溜め込み、労働者に過労死させるまで働かせ、賃上げはないも等しい。東京都の銀行への外形標準課税と似ているのかもしれませんが、利益があったらその分の法人税は払うべきであり、それこそが大企業の社会的役割のひとつであって、国民にしわ寄せの行くような税制上の特権などがあるために敵とみなされるのです。他にも多くの団体と対話しているそうです。そんなことの積み重ねで、一進一退ではありますが、日本共産党も大局的には、社会的地位の前進の方向へ向かっていると思うのです。
党の代表団が、東南アジア諸国を回ったときも、事前にパンフレットなどを送付していたから、又、国内政治の中での日本共産党の位置と役割がより鮮明になってきていることの証でしょう。九州沖縄サミットの前に、今度は、世界中のほぼすぺての国や地域でしょうか、核廃絶などの問題での申し入れと、党大会へのご招待もし、カナダなど、サミット参加国や、いくつかの国や団体のご来賓もありました。あの大会への異論は別にして。私は特に規約の部分で、ちょっとね。
小泉政権の評価についてですが、私は、森前総理の下で参院選を闘ったほうがよかったのでは、という意見はあります。しかし、真空の、数あって中身なしの皆さんと論戦するよりも、結果がどう出るかは、その時点での国民の判断ですから、なんとも言いがたいのですが、彼のように一定の政策や政見を持っている人と闘うほうが、いいのではないでしょうか。彼も発足後、靖国神社への8月15日に公式参拝を明言しました。所信表明や、代表質問の答弁では、首相公選論にたって、改憲の地ならしに入るようですし、消費税増税も否定していないし、ダムなどの公共事業の凍結や見直しなども明言しませんでした。あらかじめの予想通りでした。揚げ足とりなんてしなくても、ご自分で足をあげてしまいました。
今、無党派の知事が何人か当選しました。しかし、何人が本当の無党派だったでしょうか。長野の田中知事は、脱ダム宣言で当選して、県民との対話を継続しています。彼は、当選後の記者会見で、脱ダム宣言もさることながら、共産党推薦候補の政見も参考になるといって、先日も書きましたように、共産党県議団も知事提案予算に賛成したわけです。いろいろと大変なようですが、これからも県民本位の県政を行ってほしいと思っています。
参院選の共闘ですが、できればそれに越したことはないし、チャンスでもあります。客観情勢の成熟の中での闘いですが、何もなしに共闘はできないでしょう。昔、1977年の参院選で、当時の宮城地方区で、共産党が候補を下ろし、代わりに社会党が全国区の重点候補を支援するということがありましたが、このときは、きっちりと両党間で政策協定を結んでの選挙でした。沖縄選挙区で、沖縄社会大衆党委員長を革新統一候補として支援して勝利したときも、協定はあるはずですし、なければ、できません。東京の川田悦子さんは、初め共産党への支持依頼がありましたが、長いつまようじが飛んできて、できませんでしたが、共産党が候補を下ろしました。結果当選しましたが、自民党筋は、共産党にやられたと面白くなかったようです。
決してなんらの妥協もしないというわけではありませんが、小泉政権の発足で、民主党や自由党が改革の中身とスピードで争うようなそぶりを見せています。社民党は冷たくされています。寒すぎて、又寄らば大樹の影、そんなことにならなければいいのですが、ちょっと距離が開きつつあり、そこに又、野党3党で選挙協力の話をするというのですから、無責任な野合ではないでしょうか。それなら、自公保と同じになってしまうのではないでしょうか。それこそ、国民に対しての無責任ではないでしょうか。
もちろん、私たちも政党ですから、政権は目指して当然です。でも、いつになるかは明言できません。残念ながら私の目の黒いうちは、ちょっと難しいかとも思いますが、日本共産党がもっと多くなければ、と常におもいます。その過程の中で、量から質への劇的な変化がおきて、社会の階段をまた一歩上っていくことになるのではないでしょうか。ご指摘のように今のままでは、どうしようもありませんが、決してあきらめることではないのです。私たちは、社会発展史も、階級闘争の弁証法も一応学んできました。この世界は必ず変わるという確信、私たちの前進を阻む勢力は大変大きなものであることなど、実践を通してささやかに学んできました。選挙戦でも、勝つときもあれば、負けることもある。そういうことは、やっと最近になって感じられるようになりました。適当にではありません。全力で闘って負けたなら、仕方ないことです。
よく、選挙総括で、後退したときに出る話ですが、客観情勢はいい、政策は正しい、候補者はりっぱだ、では何が不足しているか、活動量だ、表には出ませんが、実感はみな持っていると思います。正直、そういわれて、むっとしたこともあります。会社や、地域の後援会の事務局もやったことがあります。その中で、ああやっぱり活動不足だなと私も実感しました。確かに、野党横並びの支持率でドン・キホーテみたいなところはありますが、みんなできる範囲内で、がんばっているのです。
山本さんのように年が私より相当上の方とお話するには、若輩者として恐れ多いと思っていますが、又、このサイトでお会いしたいものです。