日本に、全般的な意味での戦争責任があることは誰もが認めている。アジアに対して行なった侵略が不当なものであった事は否定できない。
しかし、ソ連、アメリカの戦争は許されるものであるのか。著しい人種差別に基づいた不当な行為である。
原爆投下を行なったことは、一体どの様な必然性があったのか。しかも、2種類の原爆を、別の場所に投下するのは、実験であると糾弾されるべきである。これは、有色人種でなければ実施したのか。東京大空襲は、多くの民間人を殺した無差別な爆撃であり、これも許されるものではない。ソ連の参戦も、樺太、千島列島の侵攻を目的としたものであり、死に体の日本を見て、敗戦前に慌てて攻め込んだものであり、必然性のない戦闘行為である。
A級戦犯という名称は、東京裁判で、アメリカが、日本のみに対して付けた不当な分類である。東条英機がA級戦犯であることと、ルーズベルトが無罪であることの間に、勝利国と敗戦国という関係以上のものはない。公平性はここにはない。
日本軍のみを一方的に悪者にして、自分たちの罪は無罪放免。これがアメリカの身勝手。 日本に一方的に罪をなすりつけることでのみ戦争の評価を固定している現状を、受け入れて良いのか!!というのが自虐史観と言われる所以である。
しかも、裕仁が無罪なのでも判るとおり、日本人に対する裁きさえも公平であるとはおよそ言い難いものである。
日本人は、犯罪者であっても、ましてA級戦犯であっても、死んだ人の墓参りをすることは、一切気にしない。墓を暴いてでも恨みを晴らす中国人とは、文化的気質が異なるのであり、それを否定することは、その国固有の文化を否定するものである。
共産党が例えに出す、「ドイツの首相がヒトラーの墓参りをするようなもの」という事に関して言えば、日本のような文化的背景があるのであれば、一切差し支えないではないか。そういう文化的な背景がないからしない、という事ではないだろうか?
中国、韓国は、合祀されている戦死者もろとも、墓参りの必要はない、とまで言う。他国の首相のプライベートな行動に関して、内政干渉してまで注文を付けるのはいかがなものか。挙げ句の果てに、自国民である日本人までもがその尻馬に乗っている。根拠が、A級戦犯というのだから、困ったものである。アメリカの都合で決まった、客観性のないものなのに。
さらに、サッカーW杯の運営、子供たちの文化交流の中止をネタに脅しをかけてきている。
日本政府が、これらの理不尽な部分に関しても、はっきりとNoと言えずにこれまで中途半端な謝罪ばかり繰り返してきた。
靖国問題の唯一の解決方法は、日本の罪を居直るのではなく、日本の罪を認めた上で、日本の文化的背景を理解して貰うこと、他国の不当な行為に関しても糾弾していく事、他国からの内政干渉を許さないこと等の、多くの側面を、靖国問題では考慮していく必要がある。 他国の内政干渉を許せば、国家としての威厳を著しく損なう事も明白である。現状はまさに威厳を失って、国家としてなめられている。
日本人は、これで良いのだろうか?