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党員用討論欄

「軍事的措置容認」に思う

2001/10/23 CHA

 編集部のみなさんと同じく、党指導部による国連の軍事的措置容認については、私も強い危惧を抱きます。
 「国家主権を盾に犯罪者をかくまう」ということを一番やっているのは他ならぬアメリカです。国家ぐるみのものや、暴行した軍人など、数多くの犯罪者が今もアメリカの主権に守られて、のうのうと暮らしていろのです。
 では、アメリカに対しても、犯罪者を引き渡さない場合には、国連の軍事的措置を行なうべきでしょうか?
 そんなこと、党指導部も言わないでしょう。
 このダブルスタンダードは、結局、アフガニスタンに対する差別意識からしか理解できません。「アフガニスタンの人々は野蛮だから、痛めつけてもかまわない。」というものです。こういう意識があるからこそ、ブッシュもそして不破も軍事的措置を口にできるのです。
 もちろん「国家主権を盾に犯罪者をかくまう」という事態が問題であることは言うまでもありません。しかしそれは、その国が民主化されるのを待つしかないのです。我々は、一方では被害者の痛みをすくい上げ、他方では公正な国際秩序を構想して、そうした運動に連帯してゆかなければなりません。
 そもそも「運動によって社会を変えることこそ真の解決である」という視点を、むしろ過剰に主張すべきなのが「共産党」というもののはずです。しかし今回指導部が軍事的措置を容認したということは、彼らの「解決」思考が、すくいがたいほどにブルジョア的なものへと毒されていることを示していると思われるのです。