<雪だるまさんへ>
まず、神戸市職労の事情について誠実で丁寧なレスポンスを下さったことに感謝し、敬意を表します。
第2に、神戸市職労が「労組の旗を投げ捨て」たという批判は完全に誤っていましたので、あなたと市職労内党員に謝罪しここに撤回いたします。たいへん申し訳ありませんでした。
労組の第一義的役割はいつでもどこでも、組合員の利益を守ることですから、新空港であれ何であれ、あなたの御指摘の通り組合員の多数要求であれば推進せざるを得ません。
その点を考えず、投稿したことをお詫びいたします。
さてせっかく内部事情を語る方が現れたのですから、この機会に以下の点についてお聞きしたく思います。
(1)市職労と神戸市民(特に、空港賛否住民投票条例署名をした人)との関係に、あなたの投稿では触れていませんが、これをどうお考えですか。もちろん、一般的に自治体労働者の労働運動が住民との関係においてどうあるべきかという議論は、前回ふれた有田光雄氏のものも含めたくさん出ており、いわば永遠のテーマですから、一概に言うことは難しいでしょうが、神戸の空港問題に絞って言うとどうなりますでしょうか。またあなた自身、職位を離れた一住民としてどうお考えですか。
(2)雪だるまさんは以下のようにお書きです。
事情により詳しく書けませんが、某政党は、4年前と今回の選挙で「神戸市職労という大衆組織」に乱暴な介入をしました。市職労内の多数の某政党員が、絶望しているのです。従って、批判されるべきは「某政党」であり、「神戸市職労幹部」でないことを、ご承知願いたく、投稿いたします。
某政党とはわが党のことであるとは、じゅうぶん分かります。そして1980年代ならまだしも、不破=志位指導部になってからも「乱暴な介入」をしていたことに、私は驚きました。
しかしながら私は、今の日本の状況に対してもそうなんですが、「さざ波通信」編集部が批判するところのわが党指導部の旋回に対しても、「絶望を表現しないできた人々」に大きな責任があると考えています。つまり、乱暴な介入に遭って絶望を口にするが、それはあくまで陰にまわっての話であり、事実を事実として、公衆に知らせることは決してない。事態を素描することが簡単な事ではないのは当然です。だが公務員身分を持つ党員ならば、党指導部への絶望を「陽に」表現したところで直ちに食い扶持に困ることはないのではないでしょうか? 人名など個人情報をここに逐一書かなくても、市職労党組織と党機関との間で起こったことの顛末を知らせることはできるはずです。さもないと、新日和見主義事件のように何十年も経ってから事態が出て来て、その間に「被害者」の側も時代に切り込む輝きを失うパターンが繰り返されるのみです。何という情けなさでしょう。