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党員用討論欄

一般投稿欄名無しのゴーストライター氏へ「労音と生協」

2002/1/26 KM生、40代、公務員

 生協問題への詳細なレス有難うございました。「党主導下に始まった運動が大衆化していく時、思想性(前衛性といってもよいが、この言葉は使われなくなったのでそれに従う)を如何に維持していくか」古くて新しい課題だと感じます。
 かつて60年代半ば、労音運動は数十万人を擁する大衆化に急成長しました。しかし数年後には(共産党自体は上昇期であったにも拘わらず)、「元の木阿弥」で以前の少数水準に急落下しました。何か今日の生協にも「似たような」ものを感じざるを得ないのです。
 73年のオイルショックの翌年に大学入学した私にとっては、生協とは「生活防衛(当時の流行語だった)運動」でありました。それだけに、(時代が変わったとはいえ)80年代以後の生協の「大衆化、組合員数急成長」には抵抗を感じていました。党の94年20大会決定中の「生協の事業主義批判」にも賛成の立場でした。
 いずみ市民生協に見られたような一部幹部の「一般経営でさえ許されないような腐敗」の原因は、大衆化による思想性の喪失と、その一方で民主団体に見られがちな「運営上の秘密主義(民主団体が弾圧を受けてきた歴史からそうせざるを得なかった経過もあるが)」の悪用の結果と捉えてきました。
 労音も資本の側の「アカ攻撃」もありましたが、急落下の原因はそれだけではなく、急成長に対応し切れなかった主体的要因も大であったと思います。しかし私の知る限り「労音の急成長と急落下の原因」を総括した文書には、未だお目にかかっていません。
 今日の生協の経営危機の中で(その原因は一部幹部の腐敗にあったり、又80年代以後の拡大路線がバブル崩壊で破綻したことにあったりもしましたが)、今一度党の側も生協の側も労音の例も参考にしながら「思想性と大衆性」について総括して欲しい。そうして今日の経営危機を乗り切って欲しい。 以上が私の願いであります。