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党員用討論欄

保坂進さんへ、「意見します」への意見

2002/2/23 Y.K、40代、労働者

 2月4日付けのあなたの「意見します」を拝見しました。
 他の方と重複するかもしれませんが、私なりの感想を述べたいと思います。
 保坂さんは、結論として

日本の民主的変革にとってこのようなホームページの存在は「害悪」です。即刻閉鎖されることを切望いたします。

 と主張しています。
 その理由として

 組織論として、党員が公に中央の姿勢を批判するのは、おかしいのではないか

 といっていますが、一般的に党内における論議は批判も含め当然あり得ることで認められています。このことについては、保坂さんのご意見はどうなのでしょう?
 しかし、党の外で論議することについては規約上許されていないわけです。「さざ波通信」問題は後者に抵触することになります。前者と後者の違いについては、保坂さんはどう考えますか?
 そこで、規約上許されていない「さざ波通信」での党内問題の議論について検討しなければなりません。
 このことについてはすでに意見が出ていますが、私の意見を述べてみます。
 「党内民主主義」の必要性については、党の正式の方針ですから保坂さんも異論がないものとして論議を省略します。(保坂さんが、「それは、資本による労働者国民への支配、抑圧、搾取の無い社会が実現できた場合にのみ可能なのではないかと思います」といっている点はいまは措くとします)
 問題は、当然の前提である「党内民主主義」の理念と実際のあり方が、いま、鋭く問われているということなのではないでしょうか。このことは、「さざ波通信」における必ずしも広範とはいえない論議においてさえさまざまな形で提起されています。この背景には、歴史の発展と今日の社会状況があらたな運動論・組織論を求めている現実があります。世界的な社会主義・共産主義運動の問題はその典型であり、日本においても「独裁」概念の変更、「前衛」政党論の放棄、不破論文におけるレーニンの誤りの分析と公開等多くのことを挙げることができます。真剣に社会の民主的変革を追求すればするほど、ますます複雑で多様な社会状況を反映して、党の中にも多様な意見が生じることは当然のことであり、現にそうなっています。また、党の運営、活動における誤りもあり得ます。
 しかし、党の現実は問題を党内で十分論議し深めることができない状態にあります。たとえば、一般党員は、支部をこえて意見を交換することができません。そんな状態でどうして日常的にさまざまな問題が生起し行政との関係で複雑で高度な対応を迫られている地域住民の期待に応える運動ができるでしょうか? これはほんの一例でしかありませんが、いずれにしても党の現実は、社会状況に立ち遅れている面を抱えています。
 中央も認めている「党内民主主義」の実際のあり方を大胆に改革すること、今日の社会状況はそれをつよく求めているとわたくしは考えています。いずれはそうした方向に向かうと思われますが、その過程で、「さざ波通信」のような形での論議と情報交換は有効な役割を果たすことでしょう。
 わたくしたちは、日本の民主的改革のためにどこからでも学ぶ必要があります。また、真摯に現実をみつめなければなりません。それらをふまえた建設的な議論を社会から隠して非公然でやらなければならない理由は見あたりません。党の問題点が明らかになってそのために党にとって都合が悪いなどということはないはずだ、私たちの運動はそのような歴史の歯車を前進させるための堂々とした運動でなければならないと思っています。