3月3日付のTimさんの投稿についてです。
Timさんの言われる「大事な観点」は、一般論として言えばそのとおりでしょうが、「さざ波」投稿者に、その観点が「抜けている」とは思われません。むしろ、Timさんに欠けていると思われるのが、制度の欠陥という視点ではないでしょうか。
「民主集中制」とは、(わが党幹部によって)一般的には、共産主義政党における党内民主主義の制度であると説明されています。「さざ波」への投稿者の多くは、この制度上の欠陥を問題にしているのです。
たとえば、国会における共産党の議席数にしても、完全比例代表制であれば50議席くらいになるでしょう? この制度上の問題と、日本国民の政治意識や「民意」の反映とは密接な関係はあるにしても、安易な混同は避けてしかるべきです。同じことは、民主集中制についても言えます。わが党内の民主主義制度は、日本国会の民主主義制度よりも少数意見が反映されない反民主主義制度であることは、ここに投稿されている多くの方によって明らかにされています。そのことは、Timさんのいう「即『だからだめだ』式の議論」ではないし、そのような議論をしている人はむしろ少数派であるように思えます。
それとも、Timさんは、政策・方針上の反対意見を「即『だからだめだ』式の議論」とでも言うのでしょうか? そうだとすれば、反対意見を「即『だからだめだ』式の議論」だと言って切り捨てる思考の方が問題だと思われます。
もちろん、Timさんのいう「自ら考え行動する支部・党員を多数にする努力」には大賛成です。そうした努力をしている党員は存在しています。ところが、そうした少数派の党員は、組織内で抑圧され、自己矛盾と苦悩の中にあります。最近も、「さざ波」の投稿者のグスコーブドリさんが離党されています。「火花さんに続き、またしても・・・」と、私は非常に悔しい思いです。「自ら考え行動する支部・党員を多数にする努力」に必要な人材が党から離れざるをえなくなるというのが、党の現状なのです。このような状況をいつまで続けるのでしょうか。
いずれにしても、「自ら考え行動する支部・党員を多数にする努力」自体が非常に困難なことです。また、その困難なことをやりつづけることと、政策や方針・組織運営などについての問題点を議論することとは矛盾するものではありません。Timさんの議論は、「あちらが立てばこちらが立たず」式のように思われてなりません。