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党員用討論欄

いくつかの事柄について

2002/8/8 尚、30代、放射線技師

 1945年に戦争が終わって半世紀が過ぎました。日本政府は良くも悪くもアメリカと共にありました。「アメリカの目下の従属国」とは良く言った物です。ところで日本はバケモノのように豊かになってしまいました。隣の中国の四川省辺りの寒村の農民の年収が二千円だと言う事だけでそれは十分でしょう。世界中から外貨を掻き集める事で一介のレントゲン屋でしかない私でもこんな風に送信できるのです。日本独占資本はヨーロッパの競争者たちを出し抜いて外貨をかき集め(低賃金長時間労働は言うまでもありませんが)この国を築いたのですが、同じことを他の国が行なえば今の日本が転落するのは、誰がこの国の舵を執っても避けられぬのではないですか? 個人消費を伸ばすと言いますがその原資は独占資本から引き出さざるを得ず、ただでさえ競争力の低下している独占にとって、いかがなものでしょうか? 永遠に強力な独占資本など存在しません。ゼネコンの今の体たらくはその好例です。
 かって労使共に強盛を誇った鉱山産業はもはや存在しません。政府のエネルギー政策の転換によって石炭産業は滅んだかのように言われますが、石炭で航行する船舶は今日一艘も無いのは燃焼効率が全然違うからです。発電にかかるコストも同じくらい違うと思います。三井三池の闘争を否定するのではないのです。ですが余力のある内に店を畳む方が従業員に金を配れるのは事実です。北炭夕張はそれさえできませんでした。
 日本は火山国であり、火山は様々な熱水鉱床を作り出します。資源が無いなどと言う事は有り得ませんが日本人労働者の人件費では鉱山は運営できないという事だと思います。
 戦後の資本の強蓄積はこの手の産業をいくつも作り出していますが「資本主義のワクの中での改革」でそれを止めさせる事ができるのでしょうか?
 労働者階級の執権、生産手段の社会化、国民本位の生産、どんな方法でも良いのですが額面どうりに実現しても、さしあたっての国民生活を維持するだけでも商品を外へ流し,外貨をかき集めねばならず外国商社を出し抜かねばならない。一方の側は相手を出し抜く為には手段を選ばず労働者の生活など省みない。他方は色んなものを守らねばならない。競争で勝つのはどちらですかね?
 世界革命によってこんな競争をしなくて良いようになっても、それは素直に喜べるのでしょうか? 私の商売道具のCTやテレビは皆西側の産物なだけに素直に信じられません。
 党の方針に従う事を否定する気はありません。反目する参謀が其々に徒党を組むような軍隊はどんな勝利も勝ち得ないと言いますから。丁度好き勝手に編成された民兵は南北戦争をただただ長引かせるだけだった様に。ただ少なくとも懐疑的であるべきだと思うのです。