私の大好きだった書籍の一つに「おしよせる大失業」がありました。鉄鋼、造船業界の大量解雇に反対しそれを告発した、いかにも共産党といった本でした。当然の事ながら当時の赤旗も一面で問題にしたものです。15年位前ですけれどね。
で今ですけれどリストラの洪水の中で何をしているのですかね? 私達は労働者階級の(国民の、マア何と言い換えても良いですけれど)前衛(つまり鉄砲玉)部隊として主力の人民の用意が整うまで日本独占資本の連中の足止めをし、時間を稼ぎ、必要なら上から下まで根こそぎ全滅しても一向に構わない、言わば「歩」の集団でしかないはずなんですが・・・。そしてそれ故にこそ私達の先人は敬意を払われたのですが今はそうでは無い様です。
少なくとも日曜版の一面が「小学校のトイレを改修させたお母さんたちの運動」と言うのでは、国民的な課題よりも自分たちを頼りにしてくれる運動を優先しているように取られかねません。以前、宮沢賢治が一寸した流行となっていた頃「宮沢賢治は共産党に関係していた」と言った主旨の記事が掲載され私も感心しましたが、根も葉も無かった事が評論特集版で明らかにされたことがあります。党派的に何かを主張しなければならない局面を否定しませんが、もう少し常識を持って情勢を判断し、どこへ行くべきか決定して欲しいと思うのです。