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党員用討論欄

不毛な議論に待った!

2002/9/20 澄空、30代、会社員

 「お知らせ」欄に、「さざ波通信」とは別の「JCPウォッチ!」の書き込みに対する批判が掲載されたので原文を読んでみました。率直に言いますが、かのような低水準の書き込みを相手にするのは不毛なので、相手にしないよう編集部に忠告したいと思います。

 「火河渡」という人物は、その名前にそぐわず、フォイエルバッハの域さえ抜け出ていない観念論者のようです。彼の言うところの「『さざなみ通信』の剽窃」だとか「不破の嘘」だとかは、論拠どころかまともな引用すら示さず(彼にはそれができないのです)、「剽窃」だの、日本共産党はソ連のアフガニスタン侵略を当初は「黙認」しただの、ただ念仏のように唱えているだけではないですか。
 だいたい彼の言うところの「論点」ないし「歴史認識」としてあげられているものは、私たち左派党員が、以前から党内でとりあげてきたものです。それらは、「JCPウォッチ!」がインターネットで開設される前から、党大会前の党内討論誌などで公開もされているのです!
 だからと言って、私は同志たる編集部に対してはもちろん、火河氏に対しても、「剽窃」とは言いません。なぜなら、それらは、日本の社会変革を希求する左翼の共通認識とすべきことがらだからです。一般に、ある集団における共通認識のことを「常識」と言います。私たちに求められていることは、こうした左翼の「常識」を広げること、またその上に立って社会変革に必要な理論・言論を構築することであって、何がしかの「常識」が誰によってどこで語られたのかをめぐって、もめることではありません。

 なお、火河氏がねじまげて紹介している日本共産党の文書に触れる機会のない人のために、編集部の批判に対する火河氏の言い訳が「恥の上塗り」であることをここで指摘しておきましょう。
 ソ連のアフガニスタン侵略に対する日本共産党の最初の公式表明である「1.10常任幹部会声明」と、その記者会見での一問一答は、ともに公表されています。それによると、宮本委員長(当時)は、ソ連のアフガニスタン侵攻から「声明」の発表までに党として調査をしたこと、またソ連(共産党)に対して問題点について質問をしたがソ共が答えなかったことを明らかにしています。その上で、ソ連大使館に「あらためて申し入れしない」と発言しています。つまり、ソ連(共産党)は、日本共産党が批判的態度であることをすでに知っているし、「声明」の公表ではっきり知ることになるから「あらためて」言うこともない、ということなのです。
 火河氏は、文章をものしても申し入れしなければ抗議にはならない、と当たり前のことを言っていますが、「声明」は日本共産党の内部文書ではなく、国会内で記者会見を開いて公表し、なおかつ『赤旗』で公開したものです。それだけでなく、この「声明」に基づき、1ヵ月後に、ソ連のアフガニスタン侵略に対する抗議を含む国会決議案を日本共産党として提案してさえいるのです。日本共産党どころか、日本の国会として抗議しようじゃないかと提案したのです! これが「抗議」でなくて何が抗議なのでしょうか?
 「論争」しないという発言にしても同様です。宮本氏は、「声明」とは基本的な「態度表明」のことだから、「いちいちすべての点でソ連と全面的に論争をはじめるという性質のものではない」と言いましたが、その前に、これからもソ連に対して自由にものを言うこと明言していますし、その後、実際に党大会やソ連共産党への書簡という形で実際に批判したことは改めて言うまでもないでしょう。