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党員用討論欄

「さくら」コメント、その2

2002/9/25 澄空、30代、会社員

 「JCPウォッチ!」でご活躍中の観念論者火河くんが、先日の私の投稿に対して、予想通りの面白い「反論」をしていました。編集部の「さくら」として簡単にコメントしておきます。

この人物は、かの剽窃を「常識だ」とする『さざなみ通信』編集部と<全く同一の論拠>によって、剽窃を全面的に支持している(!)

 私は先の投稿で、念仏のように何度「剽窃」と唱えても「剽窃」の証明にはならないと言ったのですが、やはり観念論者火河くんは、「『さざなみ通信』の剽窃」を証明できなかったようです。自分の頭の中だけに存在するものを証明できないのは無理もありません。

 次にアフガン問題です。火河くんは、最初の書き込みで何と言ったでしょう? そう、アフガニスタンへのソ連侵攻に対して日本共産党は、「1.10常幹声明」で「同意しないが抗議しない」と「黙認」し、15大会でやっと批判したが、それも「軍事ブロック型の介入」だけを非難するというお粗末なものだった、と言いました。
 ところが、「1.10常幹声明」がソ連軍の撤退を要求していること、15大会では民族自決権の見地から批判していることなどを編集部に指摘されると、15大会の指摘については口をつぐんでしまいました。そして、今回の書き込みでは、「こうした支持率の急落にビビった日共がソ連非難のオクターブをちょっぴり上げたことは当初の私の書き込みですでに述べてある」と、こっそり「日共がソ連非難」をしていたことを認めています。自ら「黙認」説の破たんを認めたかっこうです。

 そうすると、火河くんに残された最後の主張は、80年1月の時点で日本共産党がソ連に「抗議していない」説だけで、かわいそうなくらい執拗にしがみついています。こうして、彼は自分の主張を、自ら80年1月の時点だけに限定してしまったのです。
 このみみっちい火河くんの「抗議していない」説は、世間では「ためにする批判」と呼ばれるものです。
 第1に、ソ連のアフガン侵攻について、1月10日になってから声明や談話を発表したのは、日本共産党だけではありません。社会党、公明党、民社党などの当時の野党も同じです。それらの党もまたソ連に遠慮したとでも言うのでしょうか?
 第2に、共産党を含む4野党が1月10日に国会で記者発表したのは、いずれも「声明」や「談話」です。例えば「推理小説」が「政治論文」でないのと同様に、政党の見解を示す「声明」や「談話」が、「抗議」でないことは自明のことです。重要なことは、その「声明」が、ソ連の侵攻を支持しているのか反対しているのか、あるいは歓迎しているのか批判しているのかという中身です。
 第3に、日本共産党がソ連共産党と論争していた際には、機関紙上でも応酬しあっていたという基本的事実があります。秘密裏に申し入れを行なったり書簡を送ったりするより、記者会見や機関紙上でもって大衆的に暴露・批判する方がよほど相手に応えることくらい真面目な左翼なら、誰でもわかるでしょう。機関紙上で批判することは、ソ連に文書で申し入れるのと同じ意味を持つのであり、申し入れをしていないことをもって「抗議」していないということにはならないのです。

 さらにあきれたことに、火河くんは、自民党らが提出した国会決議に日本共産党が棄権したことを自分の説を裏付ける「非常に面白い」ものとして評価しています。自民党やアメリカの片棒をかついで嬉々としているのは実に哀れです。もっぱら日本共産党に難くせをつけることだけが目的の火河くんにとっては、それでも平気なのでしょう。この人は、日本共産党を批判するためなら、それが左からでも右からでも一向にかまわないようです。
 そもそも国会決議は全会一致が原則です。当時の与党らは、全会一致でないにもかかわらず、ソ連の軍事介入だけを非難する決議案を提出し採決しました。日本共産党は、与党らの決議の採決にあたって棄権しました。
 火河くんは見つけられなかったようですが、先の投稿で指摘した日本共産党の国会決議案は、15大会前の80年2月12日に国会に提出、翌日の『赤旗』で発表されています。それは、「ソ連の軍事介入」を「内政干渉」で「許されるものではない」とするとともに、「アメリカ、中国などによる」「干渉行為も」「民族自決権を侵害するもの」とし、「アフガニスタンからのソ連軍のすみやかな撤退、およびアフガニスタンにたいする、いっさいの外部勢力の介入の停止を要求する」ものとなっています。
 火河くんが引用している東中議員(当時)の発言部分でもある程度分かると思いますが、当時のアフガニスタンには、アメリカがパキスタンでゲリラ兵を養成して送り込むといった軍事介入を行なっていたし、中国も同じような介入をしていました(いずれも、ソ連の軍事介入以前から行なわれていたことです)。日本共産党は、米ソ中、どの大国の蛮行も不問にしなかったわけです。それが、棄権した理由です。

 以上みたように、火河くんは、都合の悪いことには口をつぐみ、自分に都合よく解釈することができそうな断片だけを針小棒大に誇張するクセがあるようです。そういうところは、かの不破哲三氏に瓜二つ。下品な言葉を使うぶん、火河くんの方が始末が悪いと言えましょう。「反スタ」を標榜する党派が、しばしば日本共産党以上にスターリン主義に埋没している姿とダブって見えます。
 これで火河くんのお相手は終わりにさせていただきます。