元日本共産党国会議員秘書兵本達吉氏が、本欄ででも話題になっているようなので、レスします。
小生も北朝鮮拉致被害者家族支援に加わっている関係で、氏とは党除名された頃から文通する仲でした。
私は、氏が早期から「拉致問題」に取組まれてきたことは大いに評価します。又確か昨年の正論だったと思いますが、「リンチ共産党事件において、宮顕は殺人の主犯であったが故に完全黙秘せざるを得なかった。袴田は従犯であったが故に、自分も殺人犯にされてはたまらないと、予審段階から自己保身目的で供述した。二人の予審への態度を分けたのは、リンチ事件への関与の差であった。予審では完全黙秘というコミンテルン原則への忠実さなどというのは、結果的後知恵に過ぎない。二人とも個人主義的自己保身的動機で、予審に望んだという点では全く同類である」と述べられていました。「慧眼である」と感心したものであります。
それだけに、昨今の氏の行動(他党の拉致問題を巡っての日本共産党攻撃への参加、秘書給与支払いを巡っての党告訴)は、「氏のこれまでの先駆的業績を自ら辱めるもの」としか私には思えません。如何に自らの除名を巡って不快な経過があったとはいえ、私怨が先に立つようなら、氏の未来はないと言わざるを得ません。本当に残念に思います。