私は哲学の時間に、ある先生から議論の仕方について教わった。
簡単な様で、教わるまで具体的には知らなかった。
それは概して、相手の言ったことをふまえて自分の意見を述べるというごく一般的なことだが、ここからが大事で、その具体的方法としては、議論がどこまですすんでいるのか、二人で一致した見解ができるまでは、先にすすまない(それ以上はやっても無駄)。ということであった。
この簡単なようで意外に気が付かない事柄は、果たしてどれほどの学生、または活動家に理解されているだろうか。
私は、「議論ができる」人でも、このことをふまえていない人は少なくないように思う。