都知事選史上初の党公認候補として、若林都委員長が出馬表明した。幅広い層の支持を得られるようにすすめた候補者選考が難航し、責任をとった形だろう。
しかし、都委員長の出馬ではやはり一定の基礎票しか得られないのが現実だ。責任をとるのであれば、告示2週間前の3月13日までに私に代わる候補が出ない場合、私が出るという表明があるべきで、自らが絶対に出るというのは賢明ではない。
平和、人権、福祉、この3点のうち1点でも応援できる候補が他に出た場合、若林氏は出馬を取り下げるべきではないか。ギリギリの表明ではあったが、現状は告示ギリギリではない。代わる候補の出現を期待する出馬表明という可能性を残しておくべきだ。
昨年7月から著名人らの懇談会で候補者選考を始めたことがすでに遅過ぎた。あとだしの反石原が出れば、勇気をもって出馬を取り下げることを、党の名誉が主人公でも肩書きが主人公でもない、国民が主人公の党に求めたい。都段階でその勇気と覚悟がないなら、民主連合政府の実現など言うべきでない。