東京都知事選ーー
平和・憲法、くらしと福祉が争点
若林候補、石原都政と対立軸鮮明にーーと、マイクを握る若林氏の顔を大きく掲載。横に志位氏。下には、自衛隊を前に、敬礼する石原(顔がぼけていて?)の写真。
左横に第3の候補樋口氏「自民党さん、公明党さんも支持して」と、樋口氏を牽制、揶揄する内容。
ーー「どこからでも支持していただきたい。私の考え方に賛成してくれるなら自民党さん、公明党さんも支持していただきたい」と述べ、その後、民主党都連に支援要請に訪れ・・「記者から疑問」と小見出しできわだたせ、樋口氏がアピールした「対立軸を鮮明に」ということとと、あらゆる(政党)支援を受ける問題は矛盾しているようにみえるがーーという疑問をなげかけられましたと書く。この記者は赤旗記者か?
つづけて、4年間の都政で、石原都政の福祉切りい捨ての悪政に賛成し続け、石原知事を批判しないことで増長させ、民主主義を傷つけてきた「石原与党」に支持を期待する姿勢では、石原都政にたいするめいかくな「対立軸」たりえないことは、あまりにも明らかですーーと、武腰将弘記者。
ここで、私は、共産党に再度確認する。今、このとき、あなたがたは、石原を本気で落とすつもりなのか。ほどほどの共産投票さえとれれば・・といった負け戦にあまんじていないか。ここは、樋口氏の足をひっぱるのではなく、石原票を一票でもこちら側(反石原側)によびこむことではないのか。
樋口氏と仲良く、票を食い合えなどとはいわぬが、反石原という鮮明な対立軸が必要なのは、むしろ、共産党である。先にもふれたが、「まさか私が出るなんて・・・」とはじまった若林氏の一声、「ババア発言」もはばかって批判できぬ紳士的な、遠慮がちな若林氏。戦争もイラク攻撃も他人事のような、迫力のなさ。
福祉にしても、若林氏の肉声を感じるものは一行たりともありません。国会で、志位委員長が自分の父上を例に出して、医療福祉の切実さを訴え、赤旗読者がイラク攻撃への怒りを、無念を訴えているとき、その真っ只中にいるべき人物の、なんという頼りなさでしょう。
朝日での記事によると、樋口氏は、「自分の兄が勤動労員で結核死したこと」をかたり、戦争が人生を奪い去ることにふれ、今のイラク攻撃・反戦にむすびつけています。
「軍国おじさんと平和ボケばばあ」でなく、「軍国じじいと平和花咲きばばあ」の戦いですが、こういったキャッチフレーズが出てくるセンスも、共産党にはありませんね。せっかく、せっせと、アドバイスしてあげても、聞く耳をもたないのですから、話になりません。
本人も本人なら、共産党も共産党です。候補者の選定から、反石原の意識、反戦のとらえかた、世界動向に向ける視点、なにもかも、ゆで蛙意識がぬけません。
13面、東京のページ、若林義春知事候補の横顔 東京に春をーーこどもも認める料理の腕前じゃないでしょう。
活動も家族も大切にーーですって???
まるで、冬眠から覚め、共産村の井戸で水を飲む、平和がえるではないですか!