非道なイラク戦争が、表面上は終局し、今後はイラクの戦利品の分捕り合戦が熾烈する。最も血を流させられたイラクの民はそっちのけで、地を流させた侵略者米国が主導するのは、偽民主主義の常識である。略奪を欲しいがままにする米国の卑しさが、ここぞとばかりに見せつけてくれる人間の性。こんな輩と一緒にされたくないが、あろうことか、日本の権力者どもまでが、今回は釣るんでしまった。
4月18日付6面、ブッシュ無法戦争は、この度のイラクの文化遺産の略奪等に関して、「大量流出の裏に米業界団体」として、米国が糸を引いていることをうらづけている。骨董品の収集家や芸術関係の法律家らによって、昨年結成された、「アメリカ文化政策評議会」は、今年一月、イラク戦争を前に、米国の国防、国務両省の当局者と懇談し、」略奪しやすいようにイラクの国内法を緩和するよう、はたらきかけていた、というから、あいた口がふさがらない。
それにしても、ブッシュ政権は、どこまでも、露骨か。
一面には、こうした無法な「米国による新しい植民地主義を許さない」と志位委員長の常任幹部会声明。
米英両国による無法な戦争を追認してはならない
先制攻撃戦略のいっそうのの拡大を許さない
イラクの復興支援は、国連が主体となっておこなうべきで ある
日本政府は、無法な軍事占領政策に加担するな
--は、まったくその通りだとおもいますが、そのためにどうしたら・・というところがないのが残念です。国連主体でと、どうしてもこだわりたいようですが、国連の建て直しがまず、必用なのではないでしょうか。米国の圧力にひるむような、実効性のないものに、どうして、いつまでも、すがりつくのか。志位委員長いえ、共産党の限界をかんじてしまいます。国連の機能が実効されるためには、どうするべきか、公正がまもられるためには、どうするべきか。
同じく一面には子どもの死傷相次ぐーーとして、米軍占領下のバグダッドで、クラスター子爆弾が爆発し、こどもたちの悲劇を伝えている。
こうした、聞く耳をもたない、非人間的な狂人を相手に、ただ、やめよ、許さないといったところで、効果はない。小泉、カワグチも同じである・・・とかんがえてしまうのです。
その代わりというわけではないでしょうが、9面のイラク戦争ーー侵略戦争の検証を 違法な開戦、大量殺害から軍事占領までーーの青山学院大学法学部・新倉修氏のインタビューは、具体的で納得できるものがある。
さざ波でも、さつきさんが言及されていたが、新倉氏も、重大な国際法違反であるから、国際刑事裁判所に関しても、批准しているイギリス兵の共犯として、アメリカ兵の刑事責任を追及する。戦争の不法性を確認するため、外交的手段を駆使する必要があり、国連安保理決議や国連総会決議など、また、国際司法裁判所、国連人権委員会などでも検討する。
{うれしかったのは、湾岸戦争のときの安保理決議の確認
に触れ、とはいえ、私は安保理もあのような武力行使を決定する権限はないという意見をもっていますがーーというくだり。もしかして、聞き手の八木絹記者の思慮か。今までなかた、あるいは、削られていた(?)視点である}
同面の文化欄 地球を洗え 戦やめよ は胸に響く。
その他、5面、原爆症集団提訴58年の苦しみ訴えたい
14面、中国残留孤児 国家賠償訴訟
の記事は、「この問題は、軍隊だけを大事にして、国民をないがしろにした戦争の本質をよくあらわしています」(安原弁護団幹事長とあるように、いずれも、みなさんの苦しみを再びくりかえさないために、今の世界戦争阻止につなげていただきたいものです。
同面の、生き直しをこの党とーーは、創価学会元幹部の路上生活4年の坂本守さんの党との出会い。一見胡散臭いと取られがちのこの手の話題だが、素直に涙がでました。坂本さん、どうぞ、共産党をよろしくお願いします。どん底の体験をした人でないと、ほんものの力は、出せないのではないか・・などと、最近、考えることがあります。また、ほんとうのやさしさも、思いやりも・・・
その他 菅井様、しんぶん白旗さま、メディア批判よろしくお願いします。さざ波も新聞もばかにしたものではないですよ。読者も馬鹿にできない存在ですよ。私なりに手ごたえをかんじるのですから。さざ波だって、アクセス、最近かなりふえてません?編集部さんにがんばってもらわなといけないですが。ごくろうさまです。ほんとうに。
ほんとうは、たまに、新聞社へおくったらいいのです。朝日の場合は、必ず、目を通すということです。ブラックリストかイエローリストにのるかもしれませんけど・・・私のように。
いつまでたってもトロ様、渡辺治氏の名前で検索し、講演よみました。60年~8,90年代の平和運動の流れと戦争抑止との関わりが、検証されていました。皆さんも、ご覧になると、個々で討論していることの意味も分かってくるような気がします。長い論文でちょっと大変ですが。
なにはともあれ、明るい共産党をつくり、明るい日本・世界をつくりたいものです。殺戮はもう、まっぴらです。どんな人も、殺されてほしくない・・・・です。