この地区でも議員が大幅に減少した。
多くの議員は自治体問題の本質もわからず中央の政策の受け売りだけ、その典型が市町村合併問題。反対理由は「押しつけだから」のみ。合併推進の関係自治体首長は、それなりに「財政問題」「地域経済振興」とからめて「合併推進」を主張している。まったくかみあっていないばかりか、逆に硬直した姿勢を印象づけてさえいる。一方では、当選した議員の名望家意識。
また、自治体革新・民主化の展望と政策がほとんどない。「科学的社会主義」は一種の教義と化している。党員はそれを「信じている」のである。社会状況、身近かな問題、地域などに応用、自主的に判断し行動する必要性も考えず能力も退化してしまったかのようである。
これらは、単に議員・団だけの問題ではない。地区常任も同様である。これらの背後には中央から県委員会・地区委員会・行政区補助機関・支部に至る党建設にかかわる本質的問題がある。
したがって、この地区では数十年間、議員の数は増えたり減ったりの繰り返し、結局は伸びられないで推移している。
問題を指摘する党内外の種々の意見にいっこうに耳を貸そうとしない日本共産党。こんな党が政権についたらと党員でも心配になるくらいである。
わずか40万人ほどでこの硬直化。結局、組織の弊害、硬直化、常任活動家の官僚主義化等は日本共産党にとっても克服できないということになりそうである。