日本の軍事国家の土台がしっかりと、植え付けられた有事法案。これで、心おきなく米軍の戦争に加担する仕組みができたのですが、自分の子ども(子を供えるとはかきません)及び将来に対する懸念が、一般の人々に薄いまま、とんとんと決まりました。
朝日も、前日ほどは、「憲法を神格化する疑問」として「殺されるよりは殺すを選ぶ内容の」一主婦の投書を掲載しました。こうした何気ない投書が、800万だかの発行部数を誇る朝日読者の心理に波及します。
朝日は、有事法案賛成であることは、わかっていましたが、そのやり方が、いかにも、姑息。
「有事法案というより、戦争法案」ではと、解説した校閲部の良識が、隅っこにちょこっと載る程度。朝日の良識ある記者の、ため息がきこえそうである。
6月6日、夕刊で、初めて、「有事3法 成立」 戦後初の「戦時事態」対処 国民保護など未整備と掲載。
こうした朝日は、おいといて、赤旗の記事に注目。
6月5日赤旗一面、国民動員戦争体制国づくり 有事法案きょう採決強行 労組・市民団体怒りの行動
4面、「CS放送 朝日ニュースター 志位委員長語る」 イラク戦争と世界の平和秩序をめぐってーー
北朝鮮がどういう「論理」で核兵器開発をやろうとしているか、この「論理」までさかのぼってみますと、彼らの最近の一連の言明をみますと、「物理的抑止力」あるいは「強大な軍事力」これを持つことのみが自分たちの安全保障のカギなんだと、これが繰り返しでてくるわけです・・・
そして、これを受ける形で、小見出し「抑止力」論による核開発を放棄し、無法の清算で、国際社会の仲間入りをーーがつづきます。
ようやく、赤旗も、北朝鮮側の視点にも触れる言説がでてくるようになりましたが、やはり、まだまだ、日米寄り。「北朝鮮の様々な無法行為」の前に、
一、日本の未曾有の無法行為(日本軍の過去から現在にいたるまでのアジアの人々になした非道・無法・不正義)。北朝鮮に対する歪曲・捏造・罵詈雑言のプロパガンダ・バッシング。
一、米国の未曾有の大脅威(核を基点にしたアフガンイラクでの人体実験、現在つづく無法な占領実験)、さらに活況つづく米の軍需産業(殺戮産業)
こそが、大問題であるべきです。こちらを抑制、脅威を取 り除く可能性を示してから、アジア北朝鮮との平和条約に 向けての取り組みが必要ではないのでしょうか。
3面、「発言」許すな有事法制
必要なのは平和のビジョンーーで、ワンコリアフェスティバル実行委員長 チョン・カプスさんに「日本は過去を清算してアジアの友好をーーなどといってもらう前に、赤旗自ら、日本人を代表して、強い贖罪意識を自覚してほしいとおもいます。
赤旗をよんでいても、私は、何かしら、温度差を感じてしまいます。商業新聞は、論外というところもあり、赤旗の役割は、かっていますが、党に関わる個々の意識が、あまりに希薄。以前に比べて、海外の民衆蜂起もアラブ側の視点が考慮されるように感じる記事もでてきましたが、米国ネオコンを前にした状況からすると、切迫感がかんじられません。
なにはともあれ、韓国大統領にとって、「黒い土産」を突きつけられた胸のうちは、いかほどのものだったでしょうか。浮島丸訴訟原告の全さんの思いがだぶってくるのは、私だけでしょうか。