延長国会に日本共産党はどうのぞむかーーと題して
イラク特借法案ー無法な戦争に基づく軍事占領支援法案
①米国いいなりの政権をおしつけるための軍事占領支配に加担
②国連安保理決議は、戦争の合法化、占領の正当化をのべてはいない
③大量破壊兵器未発見ーー戦争の「大義」が根底からゆらいでいる
・・どちらにせよ(大量破壊兵器が見つかるか見つからないか)、私たちはこんどの戦争は決して正当化され得ないとおもっていますが、・・
--うまく逃げ道をみつけましたね。査察で発見できてれば、圧力?で、大量破壊兵器を破棄させられたのに・・・ということでしょうか。ならば、北朝鮮は、自ら、核を持っていると公言しています。圧力で解決できますか。
戦後はじめての戦闘地域への地上軍派遣ーー憲法違反は明りょう
①「イラク全土が戦闘地域」と米地上軍の司令官も言明
②武器・弾薬の輸送ーー戦争の一部をになうことがいよいよ明りょうに
③武器使用基準の緩和ーー武力行使につながる危険な活動の自己証明
・・イラクの国民に銃口を向ける危険もあるし、向こうから向けられる危険もある。・・そして、米英軍といっしょに泥沼の占領支配の一翼を担って、大変な矛盾と衝突のなかに巻き込まれていく。そしてイラク国民全体を、場合によっては敵にまわす。あるいは中東全体を敵にまわすことになるという危険がありますね。
④自衛隊派兵法は廃案に、イラク復興支援は国連中心に
⑤「テロ特借法」-報復戦争支援の誤り、イラク戦争への脱法的支援
・・「テロ特借法」というのは、アメリカの報復戦争を支援するという名目で始めたのですが、この報復戦争によって、テロの土壌はなくなったのかという検証が必要だと思うんですよ。
実際はカルザイ政権事体が全土の安定的な支配とは程遠い事態になっている。そして、テロの土壌になるようなさまざまな紛争が絶えないという地域になってるわけですね。
結局、テロに対して戦争というやり方では問題は解決しない。私たちがいったように、司法と警察の国際的な協力によってこそ問題は解決できるわけで、この点からまず間違いだった。
ーー共産党のいうようならば、アフガンでは、国軍・警察と司法で、安定した政権になっているはずですが。
総括
テロの土壌になるような様々な紛争???
では、ありません。紛争イコールテロでしょう。紛争の種がテロの種すなわち土壌では・・・志位さんは、国語が苦手なのでしょうか。
そして、テロの土壌は、貧困、差別、強者の支配、圧政、理不尽な暴力です。これらに対する異議申し立てが、テロ行為です。すくなくとも、パレスチナ、アフガンをはじめとする、世界の紛争をみていると、明白です。いよいよ対話が通じない相手には、自らの体を使って、相手のマウスに、戦車に、爆弾に異議申し立てをおこないます。最後の意思表明です。そして、「テロリストは敵に比して、桁違いにころされていきます。
志位さんは、テロの解決には、「司法と警察の国際的な協力によってこそ」といいますが、貧困や、差別がそれで、解決できますか。
テロリストには、それこそ、アメリカの大量破壊兵器どころじゃない、立派な「大義」があります。民族自決・独立・正義といった、正当な権利・理念が根本にあります。どうして、みなさんは、こうした根源をみようとしないのでしょうか?
2001年の9・11がはじまって間もなく、私は、不破さんにこの件で、手紙をだしました。年賀状は、右手で爆弾、左手で食料の欺瞞を告発し、志位さんにもだしました。こうした、ヒューマニズムの視点を除去した論調 が、「反テロ」「テロ掃討」作戦をささえています。テロ掃討という限り、ブッシュ及びネオコンは、永久に「国際的な司法と警察」権力を維持します。
党員どころか、国民の9割が戦争の本質を見抜けない原因です。続く北朝鮮問題もおなじこと、志位さんが本当に、共産党のことを思うなら、平和を願うなら、自ら(共産党)の思考の欺瞞性をチェックすることです。
私の知る先生方、進歩的、民主的な反戦・平和家・主教者たちからもそんな声がきこえていますよ。