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党員用討論欄

本部勤務員に「禁酒令」の徹底を嗤う

2003/7/3 MrPC、40代、自営業

 党の委員長(トップ)が記者会見で話すような事ではないし、今日のワイドショーでも笑いモノだったが、とりあえず有田芳生氏の「酔醒漫録」から再掲します。

・・略・・共産党が筆坂セクハラ問題をきっかけに、本部勤務員の自宅以外の飲酒を禁止し、必要なときには届け出制にすると報じられた。その内部規律は1970年代の宮本顕治委員長時代に通達されたものだが、それを今また徹底するのだという。あの規律は酒を飲まない宮本委員長(当時)や不破書記局長(当時)ならではの発想だと幹部の間でも不評だったことを思い出す。問題は飲酒にあるのではない。ゾルゲ事件を描いた木下順二さんの戯曲「オットーと呼ばれる日本人」の台詞にたしかこういう趣旨の言葉があったと記憶する。「共産主義者は飲んでも酔ってはいけない」。特定の立場ならずとも理解できる心がけだ。飲むことが悪いのではない。問題を生じるような精神状態で飲酒することを克服しなければならないのだ。山崎方代さんはこう歌っている。「焼酎の酔のさめつつうかがえばなべてあの世のかげばかりなり」。飲んでも「自分」を見失わない根源には理性がある。そうした淡いのまにまに「自由」の本当の姿は根づいていくのである。不自由の強制からは不自由な精神しか生まれはしない。