「・・セクハラの再発防止の一つとして、飲酒の問題をのべたのは、まちがでした。・・セクハラを二度とおこさないための根本は、あくまでも女性の人格と尊厳を尊重することにたいする深い認識を共通のものとすることにあります。」
志位委員長、私は今回のこの訂正発言で、初めて、党としての謙虚かつ誠意の一面を、発見いたしました。これでいいということではありませんが、一度は、記者会見で発言したことを、2日で撤回、恐らく、今まで、なかったことではないでしょうか。他党議員の軽重浮薄な答弁や詭弁のなかで、志位委員長の謝罪は、やはり、誠意が感じられます。
これを機に、どうか、真実の声、耳が痛い異見・批判など、党を思うが故のそれらの声を真摯に受け止めていただきたい。
恐らくは、あなたの取り巻き周辺に比べて、ここさざ波の異見は、党に対する、熱く、冷徹な意見であふれています。これまで、何十人という方々が連日、この件で声をよせています。早速、反共メディアが標的にしている感がありますが、このさざ波の討論は、そうしたメディアにたいする一定の歯止めになろうかとおもいます。
ここのところ、一日、1300~から1500のアクセスです。数ヶ月前の2~3倍の量です。都知事選のときでさえ、700ぐらいでした。どれほどみんなの関心が集中しているかの証左でしょう。
さて、党は、これで終わらせるのではなく、大枠の事実関係、状況など、最低限の事実を明らかにすべきです。相手の電話と本人からの事情徴集のみで、決定された処分。正否はともかく、この大事なとき、イラク法案成立かというときの不祥事でした。
他国の人々の命と尊厳がかかっているときでした。政敵の格好のねたにされうる事件でした。
また、セクハラという言葉の暴力(言葉も、太田誠一、森、石原、三浦など、化石ジジイのもの)もありますし、女性の体にふれるものから強姦寸前までイメージされるのです。対象に対して、筆坂氏の気持ちがどうであったか、ということも、微妙にからんできます。
セクハラーー相手の嫌がることを、暴力的に押し付ける性 的行為であり、力関係すなわち上下関係が伴うことと理解していますが、いずれにせよ、このまま、闇にふせたまま、時の流れに任せるのは、いけないとおもいます。被害女性、筆坂氏、党の汚名は、永久にはれません。反共サイドでは、よりおどろおどろしいレッテルをはるのは、目にみえています。志位委員長の謝罪も、中途半端にとられかねません。今日まで、レッドパージの名のもとで、どれほど、理不尽な攻撃と差別があったことでしょう。
戦前の状況と酷似した現在、共産党は、もっと、もっと、したたかに、それでいて、謙虚に直裁に身をかえりみることがもとめられます。他党なら当然なされたであろうお金でもみ消さなかった共産党なのですから、ここは、どうか、勇気をもって、情報公開してください。
身びいきするつもりはないです。われわれの予想に反して、酷いものであったとしても、筆坂氏は充分反省したうえで、自らの徹底検証を肉声でかたってください。党は、語らせてあげてください。時間がかかってもいいですから。このことが、今後、激化されるであろう反共の嵐にたちむかう本物の力になります。
今の時代、守勢ではなく、攻勢のときです。中途半端な対症療法は、通用しません。今後、他党議員の同種の事件にも、批判ができにくいということになります。
党を思うにんげんは、ロボットばかりじゃありません。
今回、女性団体から、ひとつも声があがらないのは、どうしたことでしょうか。こういうとき、党の体質が問われるのです。
ともあれ、セクハラ問題の対処いかんで、女性、無党派層、そして、本当の力になる党員及び支持者を納得させるチャンスなのです。