自民党総裁選の報道が連日、テレビ・新聞等で行われています。
世論調査で、小泉首相を「なんとなく」支持する人が多いとのことですが、繰り返し繰り返し、まるでジャイアンツの試合が連日テレビで中継されるかのように、自民党の報道がなされる現状では、「なんとなく」自民党のことしか知らないから「支持してしまう」人が多くなってしまうのではないでしょうか。(ちなみに私は野球ではアンチジャイアンツですが、一番選手の名前などをよく知っているのはやはりジャイアンツです。選手の名前や特徴を知らなければプロ野球観戦は面白くありません。アンチとはいえ、ジャイアンツなしのプロ野球はなかなか考えるのは難しいです。「観戦」する側にとって政党もそれと同じような気がします・・・)
ともかく、本日の朝日新聞の報道によると、総裁選は小泉再選で、そのまま「10月解散、11月総選挙」が濃厚とのことです。
小泉内閣発足以来、有事法制・自衛隊イラク派遣法、医療や年金・保険料など相次ぐ社会保障改悪、労働法制を改悪して企業のリストラを野放しにするなど、枚挙に暇の無いほどの民衆の生活が犠牲にされる法律が通り、また実行されてきました。
本来であれば、こうした民衆生活犠牲の政治を行ってきた勢力に対して、絶好の審判の場になるのが今度の選挙のはずです。
しかし、残念ながら、一般的に言って現在のマスコミは、そうした小泉内閣の負の側面に向き合って総括すると言う姿勢は見受けられません。むしろ、猫も杓子も「コウゾウカイカク」とばかりに、実態よりも言葉ばかりが一人歩きしています。
そうした中、民衆と共につくりあげるべき「もうひとつの道」である日本共産党の革新路線(当面の革新路線。一言で言えば福祉国家政策)の宣伝は、綱領改定問題(自衛隊の問題・天皇の問題)や北朝鮮問題対応での創価学会との泥仕合などあって、党員自身にも胸を張って語ることのできない、もっと言えば困惑しながらの宣伝になってしまっているのが現状のようです。というか私自身もそういう状態に身を置いています。「このままでは選挙をたたかえない」そういう危機感が、漠然とではありますが少なくない党員の実感としてあるのだと思います。
さて、このサイトですが、多くのまじめな方々がそれぞれの悩みや思いをぶつけ合って、おおむね積極的な議論が交わされているという印象です。
今度の選挙は、おそらく憲法改悪の具体的日程を左右する重大な政治戦になるでしょう。今、攻めに転じないと手遅れになるる可能性が大です。「日本軍」が大手を振って歩き、基本的人権が公式に制限されたあとの日本になってからでは遅いのだと思います。
ここで語り合うべきは語り合って、そこで得たものを自分の支部(それ以外では、学園や地域、職場、家庭などの社会)に返していく。その試みが無数になされれば、あっても「学習」ばかりで「議論」の少ない党が、末端から変わってくるのだと思います。危機感を確信に変えるために、共に学びあいたいと思います。今後ともよろしくお願いします。