イラクでは、無法な占領に抵抗するイラク人のインティファーダーともいえる闘争が連日起こっています。
イラク戦争以降、共産党は他のどの党よりも、どのメディアよりも、もっとも、イラク戦争に反対してきたとおもいます。戦争というより、「非道な武力制圧」こそが、自爆攻撃の要因であるということも、志位委員長の口から語られるようになりました。石原氏の容認するテロとイラク・中東の人々の抵抗闘争とは、雲泥の差があります。ここは、きっぱりと線引きを願いたいとおもいます。きけば、昔、暴力革命の党というイメージを払拭するために、相当強引な妥協を強いられたような感じがしますし、他党や国家権力は、いつまでも、こうした弱みに付け込んで、レッドパージの材料にするのでしょう。いつか、石原氏の朝日発言で、このことに触れてました。嫌味なわざとらし言い方でしたが。
暴力といえば国家権力の暴力にまさるものはありません。そこのところをしっかりと認識していれば、軟な妥協などする必要などないのですが。
話はかわりますが、5日の朝日新聞は、一面からイラク戦争検証です。いつもの自・民のプロパガンダは姿を消して、大幅なスペースをさいています。
米英軍への攻撃急増
イスラエルでの自爆テロ19人犠牲ーー満員のレストランで行われたこの実行犯は女性であるという。
4・5面もイラク関連です。
抗議投石に米兵発砲 元イラク兵4人死亡
検証フセイン体制崩壊半年
イラク文化理解せぬ米軍
誤算終わらぬ戦争
米占領との新たな戦い--民間人死者一万人に迫る
治安悪化で駐留費倍増--なぜ膨らむ戦費
などなど圧倒的な特集記事です。
一方、テレビ朝日のサンデープロジェクトは、これまた前回のテーマ・劣化ウラン弾に続き、今回はイラク戦争の実態を告発。「巨大戦争利権と米副大統領疑惑」の絡みを見事、あばいています。
蛭のようなチェイニー副大統領とラムズヘルドとブッシュの三悪、この殺し屋グループが企んだ戦争だったが、要となったのがチェイニーだったらしい。
KBR(戦争企業)の独占、70億ドルの戦争受注の可能性。ジョージ・ブッシュにつかえた後、この企業の重役になり、戦争産業をとりこみ、ネオコンをも引き入れ、戦争事業を拡大させたらしい。年間18億ドルの金がこのチェイにー流れているらしい。18億ドルといえば、約2000億である。しかも、税金対策上、分割方式であるためだという。
私の予想と桁違いの学に唖然とするが、だいたい人殺しなどという公共事業は、金がつきものであることぐらいだれでも想像がつく。問題にもされないが、イギリス・ブレアの口座にブッシュからの金がふりこまれていたし、日本の戦争屋にだって、形を変えた金が流れていることは明々白々である。
そうでなければ、こんなに不自然かつ無謀な戦争に追随する理由がわからない。もしかすると、民主党や日本の戦争企業にだって、とっくの昔になんらかの手がうたれているだろう。選挙対策費用として、戦争事業の前払いがあったとて不思議ではない。マスコミ・メディアにだって、先の戦争では、金が動いたはず。だれも検証しないが、不自然な戦争誘導、北朝鮮バッシング、すべて、金が絡んでいるのである。安保安保と、これほど、そのまやかしがあきらかになっているというのに、知らないフリをするその不自然さに気づくべきである。共産党は、今こそ、佐々木氏に検証してもらったらどうか。
ここにきて、さすがに、自公ではやばいと思う有権者がいる。朝日がこうしたイラク戦争記事を今後も続けてくれれば、いくらゆで蛙でも、少しは熱いとかんじるだろう。そのとき、民主の本質を見抜き、社民共産に票を入れる人がどれほどいるかということである。共産党は、今後の選挙対策として、よほどの斬新なショック療法でいかないと、せっかくのチャンス、一世一代の機会を逃がすことになる。
敵は金あり、権力在り、なんでもありである。今までの共産、社民など赤子の手をひねるようなものであろう。
憲法改悪と消費税ストップでいいが、それらのものが戦争勢力とどう結びついているかを、しっかりと、紙面で解説してもらいたい。コイズミ軍団と民由、石原軍団との絡み、きな臭い臭いがぷんぷんするではないか。
戦争が始まって、こどもが徴兵で取られ、血が流れて、一段落してから、検証したってはじまらないのである。
赤旗にも、ぼちぼちましな投書がのるようになったが、「戦争前になるようで怖い」とか「軍歌もどきのうたを幼稚園でうたわされたが、戦争でもないのに似合わないのでは」といった、ワンテンポずれたものがのる。さざ波にもあまたいるが、戦争中なのである。日本は。アフガンでイラクで後方支援をしたのは日本の軍隊である。アフガンでの活躍ぶりはとんと、報道されないが、もしや、何人かが犠牲になっているのではないか。わたしは疑っている。だって、特殊部隊としてアフガンの地にはいったという記事をたしかに読んだことがある。
戦争とは、戦争の顔をしてやってはこない。普段着の顔でひそやかにやってくるのである。日本の国民の民度にあわせて、コイズミさんが戦争を分かりやすく解説してくれているではないか。容易に理解できるのだから、素直に学んだらどうであろうか。
赤旗の視点もまだまだ、その弱さが気になります。真っ赤にもえさかる炎をみても、「まだ、家事ではない、ボヤのうちにけせば大丈夫、そのうち、自然に消えるでしょう」といっているようなものである。
ここ葛飾では、より一層、軍機の音がすさまじくなりました。昨年から忠告していますが、共産党は、無視。どうして、党員の声にこたえないのか。木村陽治さんはどう、おもっているのか。個人的意見でも、いいから、感想でもいいから、返答してもらいたい。
さざ波のゆでがえるもあまたの日本列島にひそむ軍国がえるも、共産党のこうした軟な視点にゆったりと胡坐を書いているのだと思います。
必要は発明の母とか、私は「切実は力」であるとおもいます。切実感がなければ、どんなにイラクの奇形児の悲惨な様をみても、自分に関わってくるといくらいっても、ゆでがえるにはとどきません。切羽詰ったこの危機にも、まるで鈍感なかえるたち。共産党もこうしたかえるを製造しているのです。あと一ヶ月あります。身近な戦争光景をとらえて、本気になって、たたかってもらいたい。さざ波を紹介してほしいといったメールには、唯一、返事がきませんでしたが、私はこの際、さざ波を含めて、インターネットはどしどし、利用したほうがいいとおもいます。議員はまだ選挙活動に使えないらしいから、党員がめいめい、工夫したらどうであろうか。最後の最後のチャンスでないかと思います。言論の自由がいつまでもあるとおもったらおおまちがいです。また、ほどほどの勝ちなど、今回の選挙にはありません。日本国民を戦場に引っ立てるか否かの選挙です。
共産・社民が勝てなかったら、戦争国家の土台はいよいよ、本格的になります。民主党の賛成する小選挙区での野党一党と自民党の体制翼賛政党になるのが目にみえています。