10月17日赤旗一面、「ふざけるな 消費税アップ!」仙台で緊急集会、ーー日
専連、チェーンストア、アパレル、生協、消費者手を結び 「総選挙で是非問おう」
の見出しが並ぶ。
右下段には、税率引き上げ避けられない 消費税で公明・神崎代表ーーの囲み記
事
中央にはーー消費税特集の「しんぶん赤旗」号外ができましたーーの紹介。
そして、左下方に、「イラク新決議案採択」「仏、独、ロ 兵も金もださない」と
して、仏独ロが決議の採択後だした共同声明も紹介する。「軍事的な貢献や、現在行っ
ている以上の資金拠出を行うのに条件が整っていない」とするメッセージである。
3面は大きく「きょうブッシュ大統領来日」として、「米の一喝で派兵急ぎ」「名
指し要求で巨額拠出」の実態をとりあげます。さらに、各党の態度として、自公・民
の比較をしています。
5面には大きく大きく「憲法日本共産党は守りぬきます」
以上、赤旗の見出しに比して朝日はどうかというと、記事本文はともかくとして、
一面冒頭から、「イラク新決議採択」全会一致仏独ロも・・・国連安保理ーーといっ
た見出しである。
7面には「仏独ロ、効果は疑問視」イラク新決議採択
主権回復なお要求 資金拠出額も慎重ーーとしながら、左には「シリアも賛成」。
それぞれの各国が忸怩たる思いで苦渋の選択をした今回の「イラク新決議案」であ
る。新聞によっては、こうも正反対ともとれる内容に導く見出しを掲げるのである。
その真意はなにか。多忙な我々は、中身を読む前に、派手派手しく書かれた朝日新聞
の「安保理の団結を優先」した「全会一致」を理解するのでしょう。日本語の読めな
いブッシュに配慮した紙面でしょうか。
マスコミはこのようにして、国民をあざむきながら、じわりじわりと誘導していく
のである。読者もまた、それぞれの疑問を抱きながら、「シリアも賛成か」と納得さ
せられ、先のイスラエルの爆撃もわすれられていく。
まさに、威嚇とイビリの構造が臆面もなく発揮される国際社会である。中国や日本、
米国の核問題や大量破壊兵器、宇宙への軍事戦略のたくらみなど、歯牙にもかけない。
問題になるのは、いつでも、北朝鮮をはじめとした小国・不安定な貧しい国である。
そして、人は現象面のみに目を奪われて、その国のほんとうの内情をみようとはしな
い。
PS 共産党の主張・紙面は正当だと思いますが、さらに、わかりやすく、言説を
鋭くしてほしいとおもいます。
また、自公民の本質を比較し、共産党の主張を際立たせてほしいとお願いしました
が、もう少し、ポイントをまとめていただけたらと思います。読者は忙しいので、ぱっ
とみて分かる程度がいい。消費税も戦争遂行も自公民は大賛成なのですから、強調し
ましょう。民主党がどうして今回の「イラクは兵に反対なのか」その本質を浮き彫り
にする必要があります。有事法案に賛成した理由と総括が必要です。
各党の本質と根源を突くこと。そのためには、共産党の反戦の中身も問われるとい
うことになるのです。
菅さんは、私と面談したとき、「災害、テロ対策として有事法案が必要」と明言さ
れたのです。災害はともかく、ブッシュのテロ利用と同じ根拠にたっているのです。
私が日ごろ、共産党に進言していることは、まさに、この「反テロ」の論理です。米
国ネオコンの根拠になっている「テロ掃討」戦争=テロと戦うという図式を、共産党
はきっぱりと撤回していただきたいと思います。松竹氏のように、紛らわしい主張は、
少なくとも、今の共産党にとって利敵行為であっても、プラスにはなりません。
せっかく、イラクの民衆の立場にたった共産党です。米国の餌食になる国々の側に
たって、公正な主張のもと、選挙戦を戦ってほしいと思います。
また、社民、新社会、その他、川田悦子氏、中村敦夫氏などをはじめ、反戦・政策
が一致する無所属の議員さんとはしっかりと連携することです。赤旗紙上で社民党等
の政策を掲載するぐらいの肝っ玉があってこそ、相乗効果が期待できるのではないで
すか。補い合ってこそ、輪が何重にも重なりあうのです。もう少し大きな視点、広い
度量が必要です。