皆さんはどのくらいこの集会にいかれたでしょうか?
遠く地方の方はともかく、東京には何万党員がいるのか分かりませんがこの日は、北海道からも「自衛隊派兵に反対する声」を届けに参加したかたもいました。
12月10日赤旗に、一面で、「一人でも参加できる集会です。主催者は、思い思いのプラカードやゼッケン、横断幕などを持ち寄ろう、と呼びかけています。」と、控えめな案内がありましたが、いままでよりも一歩進展した案内でしょうか。
で、会場は、例のごとく、ノボリノボリの山。所属部署のかいた決まり文句。「憲法9条を守ろう」「イラク派兵反対」という単語がちらっとある程度で、たぶん10年一日のごとくこんな感じで来たのか知らんとおもわれる印象でした。
OO土建だとかOO連合会、しんぶん赤旗とか共産党OO支部とか、その旗を目印にする方もいると思いますが、せめて、半分はオリジナルなスローガンをみたかった。 ecologosさんがよく、おっしゃっていたことが頭によみがえって、苦笑せざるをえなかったのですが、なんののためにここに集まっているのかということ、ただ、党中央が呼びかけたから、志位さんが挨拶するからあつまったわけではないでしょう。
唯一、「戦場出張はイヤだ」という、青年のノボリだけがわたしには、うったえかけてきました。自分の頭、じぶんのこころでおもうことを表現し、人々に訴えていかないことには、回りだした戦争歯車をとめるどころか、はじき出されるだけのことでしょう。
志位さんの演説は、なかなか、迫力ありましたし、航空労組連絡会の村中副議長のお話は「すべての自衛隊の関係者に訴えたい。君たちがイラクにいくことが、日本を変えることになる。中東のひとたちの信頼を傷つけ、日本をテロの標的にすることになる。きみたちのイラク行きは、この日本の国民の財産、生命を守らないことになる」と分かりやすく説得力がありましたが、やはり、しんぶん赤旗はこうした重要点を少し、ぼかし、お上品にまとめあげます。いつまで経っても、緊張感のない記者です(笑い)。
この際、ゆで蛙根性は、徹底的に排除していただきたいものです。小林多喜二はどこにいったのでしょうか。
他、恋人が自衛官の女性の訴えも一見リアリティがあり、「注射6本」打ち、イラク出兵の準備をしているとのこと。本人は納得しているようだとあったが、納得させられている現状を糾弾すると言う姿勢がまるでない。たまたま、自分の身に降りかかってきたから、初めて、目がさめた?のだろう。ゆで蛙のままよりはいいだろうが、なぜ、こうなる前に、いえ、いまからでも、家族は、本人は、ほんとうのところ、覚醒しないのだろうか。
本務をまっとうするだとか、一億をちらつかされて、妥協するだとか、なんとも、殺戮マシーンに易々となりさがるこの国の民度が私は情けない。
8割がイラク派兵反対といいながら、先には、9割の国会議員がこうした自衛隊員を戦場に送り出す法律=有事法案を賛成したのである。先の選挙もこれまた、イラク出兵さんせいの議員を選出したのはこの国の民である。
日本の平和憲法も、戦争反対も、いまや正念場であるが、今回の集会にみられる、軟な部分は依然として改善されていないようなきがする。こんなことだから、赤嶺議員の言葉の綾をつかれ、戦争法案にボタンの押し間違いなどというたわけた緊張感のない議員が存在するのであろう。
国連至上主義を盲信するのでなく、イラク人の側に身をおき、「テロリスト」の憤怒を体現し、昔も今も「普通の人こそがテロリストになる」のだという真理、それほど、無謀な暴虐が延々とやられてきたのだという真実を、共産党は、理解するべきである。党員が覚醒する前に、党じたいが襟を正す必要がある。
この拠点に立ち返り、社民・市民団体はもちろんのこと、各セクト?反戦団体としっかりと連携しなければ、戦争は止められないどころか、参院でそれこそ石原の言う「共産は消滅」が現実のものになるだろう。中途半端な日和見路線はきっぱりやめよう。あちこちで、共産党に対する忸怩たる思いをきく。個人から各先生方まで。
党は聞く耳を持っていると信じたい。特に、志位さんは若いだけあって、委員長としての義理云々はあるだろうが、物分りはいいとおもっている。緒方氏の人間性も私はかってます。
中央のもろもろの事情は分かりませんが、筆坂氏の件も、考え直すくらいの柔軟性があってこそ、この未曾有の恐怖に対処できるのではないだろうか。また、根底にながれている、戦争派の赤狩りにトドメを打つことができるのではないだろうか。時代はそんな呑気なものではけっしてない。治安維持法、戒厳令下に置かれるのは時間の問題。