Lin氏の発言は驚くばかりか呆れるに等しいものがある。
しかし「典型的な党員」として把握するなら、末期的な症状が党全体におおっていることを否定できない。
>ちなみに、武道館での民主党批判は衆議院の比例定数削減の主張に対し、反民主的であるという観点での批判です。追記するなら、民主党と経済団体との懇談とそれに基づいた民主党のマニフェストの変更・追加は武道館の後になります
10月22日武道館での不破氏の演説は、翌日23日の赤旗に一面で載った。大文字見出しで「すべて財界が提唱」であった。さらに小文字見出しで『「マニュフェスト選挙」も比例削減も』と一面に明記された。さらに不破氏の発言の内容を載せる紙面の見出しは「これは財界の書いたシナリオだった」である。
よくも「武道館での民主党批判は衆議院の比例定数削減の主張に対し、反民主的であるという観点での批判です」などと誤魔化せるのだろうか?
私はLin氏の心境を疑うとともに、党員として恥ずかしくないのか本当に疑問である。「後だしジャンケン」のように非公式文書で知っていただの2年前から感じていたなど、幹部責任を誤魔化しているのである。
ちなみにこの前日、つまり選挙公示1週間前の10月21日付けの赤旗では、確かに「問われる野党のあり方」として「財界・自民党を手助けするような民主党」を批判している。
しかし23日付けの不破氏の発言やその資料による「財界の政界改造計画」など財界陰謀論のまさに始まりではないか?
「マニュフェスト選挙も比例削減も」「すべて財界の提唱」「これは財界の書いたシナリオだった」この見出しだけでも「財界の陰謀説」の本格的な始まりでではなかったと強弁するつもりなのだろうか?
不破氏は、選挙総括における問題提起と称して、「公明党は他山の石に」「小選挙区は40%以上の得票じゃないと駄目だ」「わが党は、小選挙区獲得には遠い位置にある」などぬけぬけと述べている。
自らの選挙責任も放棄し、政治学者のマネゴトをする姿はまさにLin氏に見る「誤魔化し」と「言い訳」のなれの果てを思わせる醜態でしかない。